アブダビテストに臨むマクラーレンMCL32
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バンドーン、第2期マクラーレン・ホンダを”奇妙”なクラッシュで締め括る / F1アブダビテスト《最終日》

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11月29日、ヤス・マリーナ・サーキットでのポストシーズンテスト2日目を終えて、マクラーレン・ホンダ勢はストフェル・バンドーンが105周を走り1分39秒782をマーク、全14台中8番手につけた。最終2日目の最速タイムはセバスチャン・ベッテル(Ferrari)の1分37秒441、バンドーンは2.2秒遅れたが、初日のフェルナンド・アロンソのベストタイムに百分の2秒差と迫った。

バンドーンは、午前の中盤に19コーナーでマシンのリアを滑らせタイヤバリアと接触、マシン修復のために2時間の走行機会を失った。奇しくも、初日を担当したアロンソも全く同じ場所でクラッシュし、赤旗の原因を作っている。メカニックの懸命の作業によってコースに戻ったバンドーンは、辛うじて予定されたプログラムを完了させた。

18年のテスト兼開発ドライバーを務めるランド・ノリスは、初日のオリバー・ターベイから担当を引き継ぎロングランに集中した。118周を走りバンドーンから1.9秒遅れの12番手タイムを記録した。2017年シーズンの走行はこれで全て終了、マクラーレン・ホンダはクラッシュと共にF1に最後の別れを告げた。

マクラーレン・ホンダ:アブダビテスト最終日を終えて

ストフェル・バンドーン8番手 / 1分39秒782, 105周

概してすごく良い一日になったと思う。昨日のフェルナンドと全く同じコーナーでクラッシュしたのはちょっとビックリだったけどね!全体的に言って、今日は僕にとってもチームにとっても非常に生産的な一日になったよ。それに、2018年のピレリのコンパウンドを初めて試せたのは凄く有益だった。

今日は色んなテストをしたんだけど、良いマイレージを稼げたし、タイヤの挙動について多くの事を理解できた。過去数日の走行のおかげで、冬の間にデータを分析するためのツールが手に入ったし、来年に向けての良いベンチマークを手に入れることができた。

2017年シーズンのトラック上での最後の日になったわけだね。僕の全てのメカニック、エンジニア、そして他のチームの仲間たちに心から感謝してる。厳しいシーズンにも関わらず、彼らは今日だけでなく年間を通して全力で取り組み、ハードにプッシュし続けてくれた。チーム内のすべて人達が膨大な努力を重ねてきたんだ。家族や友人たちとの休みを楽しんで欲しいね。彼らにはそうするに相応しい仕事を成し遂げたと思う。来年の準備があるから僕はすぐにファクトリーに戻る予定なんだ。来シーズンが始まるのが楽しみだよ。

ランド・ノリス12番手 / 1分41秒714, 118周

すごく良い一日になったと思うよ。118周を走った後だからかなり疲れてるけど、全てがポジティブに上手くいったし、これだけ多くのラップをこなせたしね。特に問題も出なかったし、必要な作業はすべてやり終えることが出来た。

この車で真っ当にロングランをやったのは初めてなんだ。お陰で、ハンガリーテストの時と比べてコックピットの中での感触が良くなってきたし、マシンとタイヤについてより多くの事を学べたよ。ペースもかなり良かったしね。

全体的に言えば、本当に良い経験になったしすごく前向きな日になったと思う。学ぶべきことを学び一日を通して改善し、心からエンジョイする事ができた、僕も僕のエンジニアも満足している。2018年のリザーブドライバーを務める事が決まってるから、僕は来シーズンの準備のために冬の間チームと協力して新しいマシンを開発するんだ。彼らと共に働けることを楽しみにしてるよ。