アブダビテストのマクラーレン・ホンダ
Courtesy Of HondaRacingF1

「ようやく終わった…」アロンソ、マクラーレン・ホンダでの最後の仕事を完了 / F1アブダビテスト《初日》

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28日(火)に開催されたヤス・マリーナ・サーキットでのアブダビタイヤテスト初日、マクラーレン・ホンダはフェルナンド・アロンソとオリバー・ターベイの2台でテストに臨み、合わせて220周を走行した。アロンソは午前中に19コーナーで赤旗の原因となるクラッシュをするも、午後の走行に入る前には復帰し115周を走行、トップのキミ・ライコネンから1秒994遅れの6番手タイムを記録した。開発ドライバーのターベイは105周を走破した。

今回のテストは1チームにつき原則1台での参加だが、ブラジルGP後に予定されていたタイヤテストがセキュリティ上の理由で中止となったため、マクラーレンのみが2台での参加が認められた。

テストを終えて「ようやく終わった…」と語ったアロンソ。期待はずれの3年間に終わったマクラーレン・ホンダのドライバーとしての仕事も今日でおしまい。今日がアロンソにとっての”最後のマクラーレン・ホンダ”となった。

アブダビテスト初日を終えて

フェルナンド・アロンソ1分39秒762, 周回数: 115周

今日はすごくポジティブな一日になった。2018年のタイヤを使って走るのはすごく有益だからね。パフォーマンスを感じる事が出来たし、タイヤのデグラデーションも管理出来てたから1日を通して気分は良かったよ。

今朝はタイヤウオールにちょっとしたキスをしちゃって走行時間をいくらか失っちゃったんだけど、メカニックが最高に素晴らしい仕事をして車を直してくれたから、ランチ前にまたトラックに戻ることが出来たよ。結果的には予定してたプログラムを完了出来た。

僕の2017年シーズンはようやく終わった。今から来年の準備に完全に集中するつもりだ。明日のテストはストフェルとランドが担当するから、僕は家で結果を見守るつもりなんだ。2018年マシンのシート合わせと開発のために、すぐにファクトリーに戻るけどね。多くのことが動き出してるし、来年の方向性には非常に満足してる。

オリバー・ターベイ1分41秒914, 周回数: 105周

かなり直前になて今日の走行チャンスが巡ってきたけど、アブダビに来てテストする事が出来たのは素晴らしいサプライズだったよ。僕は1年を通してチームと働いてきたし、マクラーレンとの仕事は8年目になるんだ。レースウイークを終えたエンジニア達と一緒に、マシン開発の為のシミュレーター作業をたくさんしてきたんだ。

またMCL32を運転する機会に恵まれて、ピレリとのタイヤ開発の仕事が出来て良かったよ。以前のマシンでしかアブダビを走った事が無かったから今日はすごく有益だったし、車の感触はとても良かった。ロングランのお陰でステアリングにも慣れたしリズムも掴めたよ。105周走りきれたのはかなりポジティブな事さ。昨シーズンよりダウンフォース増えた今季マシンの制動はかなり厳しいし、F1マシンを運転したのは久々だからかなり首にきたよ。でも、ちゃんと準備してたよ。

バーレーンで走って以来だけど、車はかなり進歩を遂げたね。シーズンを通してシャシーを改良してきたけど、今朝の最初の1周目でそれを感じる事が出来たんだ。今日の走行は僕にとって本当に価値がある。この後はこの走行情報をシミュレーターに反映させて、チームと一緒に来年に向けたマシン開発プログラムを続けるていくよ。全て正しい方向に進んでると思う。


明日29日(水)は、来季リザーブ・ドライバーのランド・ノリスとストフェル・バンドーンがMCL32のステアリングの握る。初日の詳細についてはF1アブダビテスト《1日目》順位結果を参照されたい。