”真の友人”との別れを惜しむ角田裕毅「寂しい…ガスリーなしにこれほどの成長はなかった」
ピエール・ガスリーなしに「これほどの成長はなかった」として、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は次戦最終アブダビGPを以てアルピーヌへと移籍するチームメイトとの別れを惜しんだ。
ガスリーは11月20日(日)の今季ラストレースを以て6シーズンを過ごした伊ファエンツァのチームと角田裕毅に別れを告げ、22日(火)より行われるF1ポストシーズンテストよりフェルナンド・アロンソの後任としてアルピーヌに合流する。
寂しい…ガスリーなしにこれほどの成長はなかった
角田裕毅
F1アブダビGPに向けて
グリップ不足の影響でサンパウロGPは週末の出だしから本当に苦しい展開となりました。レースはピットレーンからのスタートでしたが、マシンのセットアップを刷新した事で幾らか助けになりました。
ただそれでもクルマは完全に満足できる状態ではありませんでした。今週末の最終戦に向けて解決策を見つけ出し、クルマのフィーリングを改善できる事を願っています。
昨年のアブダビでの週末は僕にとって素晴らしいものになりました。兎に角、ブリリアントでした。予選では8番手を獲得し、レースはピエールより1つ前の4位で終えました。
チームとして素晴らしい結果になりましたし、F1参戦1年目のシーズンを素晴らしい形で終える事ができ、本当に良い思い出になりました。
シーズン末までに積み上げてきた自信と自分にできる事をチームに示せたと感じる事ができました。
今回も同じことを繰り返すことができればいいのですが、今年のクルマは去年より良くはないので過度な期待はしていません。それでもいつもの様に週末に取り組み、その結果を見守るつもりです。
最終セクターでタイヤのデグラデーションが問題となる可能性があるので、ヤス・マリーナ・サーキットはかなりトリッキーになるかもしれません。コース上の全てのセクションに合う完璧なセットアップはあり得ないので妥協が必要です。
ピエールが去ってしまうのは寂しいです。コースの内外を問わず、本当に良いチームメイトでした。コースを離れれば本当の友人として付き合う事ができましたし、同時に仕事上でも素晴らしい関係を築くことができました。
特に昨年は彼から多くのことを学びました。彼がいなかったら、これほどまでに成長することはなかったと思います。だから彼に心からの感謝の気持ちを伝えるつもりですし、最後となる今週末を共に楽しめることを願っています。
舞台となるヤス・マリーナ・サーキットは昨年、オーバーテイクを促進すべくレイアウトが大幅に改修された。全長は5,554mから5,281mへと273m短くなり、低速コーナーの減少に伴いエンジン全開率は上昇し、ラップタイムは13秒高速化した。
2021年のF1アブダビGPは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が最終周にルイス・ハミルトン(メルセデス)を交わし初のタイトルを獲得するというF1史上最大の劇的大逆転で幕を下ろす結果となった。
F1アブダビGPは日本時間11月18日(金)19時からのフリー走行1で幕を開ける。