2023年F1最終第23戦アブダビGP金曜2回目のフリー走行が現地11月24日に行われ、シャルル・ルクレール（フェラーリ）が1分24秒809を記録。ランド・ノリス（マクラーレン）を0.043秒差で2番手に退け初日をトップで締め括った。角田裕毅（アルファタウリ）は15番手という結果だった。

トワイライトレースとなるアブダビのFP2は時間帯の関係上、予選と決勝に向けて唯一の意味あるプラクティスだが、2度の赤旗クラッシュにより走行時間は僅か26分に制限された。

半数のドライバーはFP1で若手にステアリングを譲っており、ほとんど走り込む事ができなかった。どのチームもロングランを消化できておらず、予選はまだしも日曜の決勝の行方は全く分からない。

まずは開始8分、先週末のラスベガスGPでの不運な事故に続き、カルロス・サインツ（フェラーリ）が時速270km以上の高速でコントロールを失い、2回転してターン3のアウト側バリアに激突した。

幸いにもサインツに大きな怪我はなかったものの、その衝撃はTECPROバリアの一部を切り裂くほどに大きく、サインツのマシンはフロントウイング、フロア、リアサスペンションを中心に大きなダメージを負った。

クルマは上下動を繰り返して不安定な状態で、ピットレーンから出てきたクルマが視界に入った瞬間の出来事だった。また、追い風の影響で最終コーナーでリアを失うクルマが多くあった事から風の影響も考えられる。

車両の回収とバリアの修復のために中断は27分に及び、開始35分で再びグリーンフラッグが振られたが、再開の2分後に今度はニコ・ヒュルケンベルグ（ハース）がターン1の縁石に乗り上げハーフスピンを喫し、リアから壁に衝突した。

再び赤旗が振られ、残り16分でのリスタートに向けてピットレーンは大混雑となった。

既に3度目のタイトルを決めているマックス・フェルスタッペン（レッドブル）は、僅かな隙間を縫ってピットレーンでメルセデスの2台とピエール・ガスリー（アルピーヌ）をオーバーテイク。コースに出ると「最終セクターでカンガルーみたいに飛び跳ねている」とクルマに対する不満を漏らし、トップから0.173秒遅れの3番手でクルマを降りた。

僚友セルジオ・ペレスはセクター2で全体ベストを刻んだものの、最終セクターで遅れをと取り5番手に留まった。

アルファロメオはバルテリ・ボッタスが4番手、周冠宇が7番手と、レッドブル、マクラーレン、メルセデスと並んで2台揃ってトップ10入りを果たした。

フェラーリと4点差でコンストラクターズ選手権2位を争うメルセデスはジョージ・ラッセルが6番手、ルイス・ハミルトンが8番手に並んだ。

ガスリーはオスカー・ピアストリ（マクラーレン）を0.040秒差で抑えて9番手タイムをマークした。

アルファタウリ勢はダニエル・リカルドがフェルナンド・アロンソ（アストンマーチン）から0.070秒遅れの12番手でヘルメットを脱いだ。角田裕毅はチームメイトから0.202秒遅れの15番手で初日を終えた。

3回目のフリー走行は、日本時間11月25日(土)19時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第23戦アブダビGPフリー走行2（FP2）リザルト

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