ジョージ・ラッセル（メルセデス）が2023年F1第23戦アブダビGPのフリー走行3で1分24秒418を記録し、FP1に続いてタイムシートのトップに立った。角田裕毅（アルファタウリ）は9番手につけた。

初日FP2は2度の赤旗クラッシュにより走行時間が僅か26分に制限された。混乱から一夜明けて行われた最終プラクティスは中断もなく、全20台が予選に向けて最後の調整に取り組んだ。

夕暮れ以降に行われる予選・決勝とは異なり、コンディションに大きな違いがある事から日中開催のFP3への取り組みは各車マチマチだ。走り込みの量は最大2倍以上の差がついた。

タイムシートはあまり参考にならず、予選を占うのは難しい。それはトップ10圏内に8チームのドライバーが名前を連ね、トップから最下位までのギャップが僅か1.295秒に過ぎない事からも明らかだが、それでも幾らか読み取れるものはある。

ザク・ブラウンCEOが好成績に自信を示すマクラーレンは、最終コーナーで大きくスライドしながらもランド・ノリスが僅か0.095秒遅れの2番手を刻み、オスカー・ピアストリがコンマ4秒遅れの3番手と、上位進出を予感させる走りを披露した。

シーズン最多記録を更新する19勝目でのシーズン締め括りを狙うマックス・フェルスタッペン（レッドブル）は、ラッセルからコンマ7秒遅れの6番手に留まった。トーションバーに変更を加えるなど試行錯誤したが、それでも前日同様にクルマが「底をついて跳ね回っている」とセットアップに対する不満を訴えた。

過去4レースで3回のポールポジションを獲得しているシャルル・ルクレール（フェラーリ）も5番手止まりだった。予選・決勝とはコンディションの違いがあるとは言え、ラッセルとコンマ7秒もの差がついた事に驚いた様子を見せた。

アルファタウリ勢は最も遅くコースインしたチームだった。最初のタイムが計測されたのは開始25分を過ぎての事だった。角田裕毅は9番手を刻み、ダニエル・リカルドは18番手でセッションを終えた。

FP2でクラッシュを喫して走行時間を失ったカルロス・サインツ（フェラーリ）は誰よりも多い29周を走り込み、20番手最下位でクルマを降りた。最も走行マイレージが少なかったのは13周のラッセルだった。

全3ラウンド、計1時間が予定されるF1アブダビGPの公式予選は、日本時間11月25日(土)23時からヤス・マリーナ・サーキットにて行われる。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第23戦アブダビGPフリー走行3（FP3）リザルト

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