2023年3月5日のF1バーレーンGPを前に行われた全20名のドライバーによる集合写真撮影
Courtesy Of Alfa Romeo Racing

確定は4名のみ、注目バトルは? F1アブダビGPで最終決着のドライバー及びチーム選手権争い

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チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「手を抜くつもりはない」としているが、既に両選手権を手中に収めたレッドブル・レーシングにとって、ランキング争いという点で最終戦のアブダビGPが消化試合である事は確かだ。

しかしながらドライバーズ・ランキングで確定しているのは4名、コンストラクターズ・ランキングで確定しているのは2チームと、フィールドの他の場所ではヤス・マリーナ・サーキットでチェッカーフラッグが振られる最後の瞬間まで熾烈なバトルが続く事になる。

ドライバーズ選手権

ドライバーズ・ランキングでは3年連続のタイトルを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を含むトップ3及び、ジョージ・ラッセル(メルセデス)のランキング8位が確定した。

前戦ラスベガスGPで3位表彰台に上がった事でセルジオ・ペレス(レッドブル)はランキング2位を確保。ルイス・ハミルトン(メルセデス)は3位が確定した。

表彰台の上で3位トロフィーを掲げるセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)、2023年11月18日(土) F1ラスベガスGP(ラスベガス市街地コース)Courtesy Of Red Bull Content Pool

表彰台の上で3位トロフィーを掲げるセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)、2023年11月18日(土) F1ラスベガスGP(ラスベガス市街地コース)

最激戦区はトップ4争いだ。フェラーリ勢を含む以下の4名のドライバーが12点差でひしめく。特に同じスペイン出身の師弟コンビ、カルロス・サインツとフェルナンド・アロンソは同一ポイントで最終戦に臨む。

  • 4位:カルロス・サインツ(フェラーリ)
  • 5位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)- 0点
  • 6位:ランド・ノリス(マクラーレン)- 5点
  • 7位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)- 12点

ランキング9位争いはオスカー・ピアストリとランス・ストロールの一騎打ちだが、ストロールはピエール・ガスリーとエステバン・オコンのアルピーヌ勢にポジションを奪われる可能性もある。

  • 9位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
  • 10位:ランス・ストロール(アストンマーチン)- 16点
  • 11位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)- 27点
  • 12位:エステバン・オコン(アルピーヌ) – 31点

ランキング13位以下はアレックス・アルボンが頭一つ飛び抜けているものの、14位につける角田裕毅とは14点で、理論的には21位のチームメイト、ローガン・サージェントまでが逆転可能な状況だ。

  • 13位:アレックス・アルボン(ウィリアムズ)
  • 14位:角田裕毅(アルファタウリ)- 14点
  • 15位:バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)- 17点
  • 16位:ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)- 18点
  • 17位:ダニエル・リカルド(アルファタウリ)- 21点
  • 18位:周冠宇(アルファロメオ)- 21点
  • 19位:ケビン・マグヌッセン(ハース)- 24点
  • 20位:リアム・ローソン(アルファタウリ)- 25点
  • 21位:ローガン・サージェント(ウィリアムズ)- 26点
  • 22位:ニック・デ・フリース(アルファタウリ)- 27点

コンストラクターズ選手権

確定しているのはレッドブル・レーシングのチャンピオンとアルピーヌの6位のみだ。

コンストラクターズ・ランキングがチームの威信を賭けた争いである事は当然だが、それ以上に順位が一つ違うだけで分配金が数億円異なるため、特にプライベーターにとってはドライバーズ選手権(ただしチャンピオンを除く)より遥かに重要度が高い。

最も熾烈なのはフェラーリとメルセデスによるランキング2位争いで、その差は僅か4ポイントしかない。

3位浮上の可能性が潰えたマクラーレンにとってアブダビGPは、11点差で迫るアルピーヌに対しての防衛戦となる。

ランキング7位以下は未確定。ウィリアムズは8位アルファタウリに7点差、9位アルファロメオに12点差、最下位ハースに16点差でアブダビGPに臨む。

F1アブダビGP特集