10名の若手がF1アブダビGP参加へ、アルファタウリ以外の9チームがFP1で起用
11月24日(金)にヤス・マリーナ・サーキットで行われる2023年シーズンの最終戦、アブダビGPの1回目のフリー走行はグリッドの半分がルーキードライバーで埋まる見通しだ。
F1競技規定はチームに対して、選手権にエントリーしているマシン毎にシーズン中に最低1回、出走経験が2戦以下のドライバーを起用する事、ならびに参加するセッションの7日前までに書面でFIAに通知する事を義務付けている。
この要件を満たさなかった場合、どのような処分、ペナルティが下されるのかは明らかではないが、開幕からイギリスGPまでニック・デ・フリースを起用し、メキシコGPでアイザック・ハジャーにステアリングを握らせたアルファタウリを除く他の9チームはまだ、この義務を消化していない。
現時点での予定では、アブダビGPのFP1でレギュラドライバー達に代わってF1マシンを握るのは次の10名のルーキードライバーたちだ。
チーム | ドライバー |
---|---|
レッドブル | ジェイク・デニス |
アイザック・ハジャー | |
メルセデス | フレデリック・ヴェスティ |
フェラーリ | ロバート・シュワルツマン |
マクラーレン | パトリシオ・オワード |
アストンマーチン | フェリペ・ドルゴヴィッチ |
アルピーヌ | ジャック・ドゥーハン |
ウィリアムズ | ザック・オサリバン |
アルファタウリ | 義務消化済み |
アルファロメオ | テオ・プルシェール |
ハース | オリバー・ベアマン |
レッドブルだけは今年まだ1度もルーキーを乗せていないため、マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスの双方がセッションをガレージから見守る事になる。現役フォーミュラE王者のジェイク・デニスにとっては週末デビューとなるが、アイザック・ハジャーはメキシコでのアルファタウリからの出走に続き2回目となる。
メルセデスはメキシコGPに続き、FIA-F2選手権最終レースに向けてランキング2位につける育成ドライバーのフレデリック・ヴェスティを起用する。ルイス・ハミルトンはFP2以降の参加となる。
フェラーリはオランダGPに続き、シャルル・ルクレールの代わりにリザーブ・ドライバーのロバート・シュワルツマンを走らせる。
マクラーレンは新人オスカー・ピアストリをレギュラードライバーとして起用しているため、既に要件を一つ満たしている。アブダビGPではパトリシオ・オワードがランド・ノリスのMCL60をドライブする。
ウィリアムズも新人ローガン・サージェントを擁しているため、同様に要件を一つ満たしており、今季FIA-F3選手権ランキング2位に輝いた育成傘下のザック・オサリバンがアレックス・アルボンに代わって参加する。
アストンマーチンはイタリアGPに続き、リザーブ・ドライバーで昨年のF2王者であるフェリペ・ドルゴヴィッチを起用する。ガレージで待機するのはフェルナンド・アロンソだ。
アルピーヌはロードレース世界選手権500ccクラスで5連覇を果たした絶対王者、マイケル・ドゥーハン息子ミックが、エステバン・オコンのマシンを借り受けメキシコGPに続きドライブする予定だ。
アルファロメオはFIA-F2選手権リーダーのテオ・プルシェールが周冠宇に代わってドライブする。メキシコGPのFP1に出走した際はメカニカルトラブルに見舞われラップタイムを残せないままにクルマを降りた。
ハースはメキシコGPに続き、FIA-F2選手権で印象的な活躍を見せているフェラーリ育成傘下のオリバー・ベアマンを起用する。ニコ・ヒュルケンベルグはガレージで待機となる。