決勝レース前のグリッドで佇むトロ・ロッソのフランツ・トスト代表、F1アブダビGP 2018年11月25日
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トロロッソ代表「ガスリーもハートレーも大きく成長、今後の活躍を祈る」

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25日(日)に行われたF1第21戦アブダビGP決勝レースを終えて、スクーデリア・トロロッソのフランツ・トスト代表がレース内容と二人のドライバーの一年間の成長を振り返った。

トロロッソ・ホンダ勢はブレンドン・ハートレーが12位でチェッカー。ピエール・ガスリーは、ポイント圏内10番手を走行していた最終盤にリアから白煙。オイルリークによって無念のリタイヤと終わった。

ホンダをエンジンパートナーに迎え臨んだ初年度、トロ・ロッソは計33ポイントを獲得し、ウィリアムズを抑えてコンストラクターズ選手権9位でシーズンを締め括った。

ガスリーもハートレーも大きく成長、今後の活躍を祈る

フランツ・トストチーム代表

アブダビGPはトロ・ロッソにとって最高の週末とはならなかった。ピエールは本当に素晴らしいスタートを決めてくれた。1周目に13番手に浮上した後は、レースを通して良いペースを刻みながらポジションを上げた。最終的に10位フィニッシュが見えていたものの、残念な事に、残り数周のところでトラブルが発生しリタイアを強いられてしまった。問題については更なる調査をしなければならない。

今回がピエールと我々の最後のレースだった。彼はシーズンを通して素晴らしい協調性を示し、アストンマーチン・レッドブル・レーシングへの昇格に足るだけの成長を遂げた。彼の素晴らしいパフォーマンスに感謝したい。今後の活躍を祈ってる。

ブレンドンの方は、ピエールと異なる戦略を採用するため、ウルトラソフトでレースに挑んだ。運がないことに、オープニングラップのターン8で発生したクラッシュの影響でフロントウイングを交換しなくてはならず、予定よりかなり早い段階でピットストップを行わなくてはならなかった。その後はリアタイヤがオーバーヒートしてしまい、ポイントには届かず12位でフィニッシュした。

WECのLMP1からF1に転向して上手くやるのは簡単なことではない。F1においては、あらゆる面に精通することが大切であり、特にタイヤマネジメントが大きな課題となる。それでもなお、ブレンドンは何度か不運に見舞われながらも、一年を通して常に成長を続けた。

ポイント獲得でシーズンを締め括る事が出来れば最高だっただろうし、互いに協力しあい素晴らしい仕事をしてきたチームとホンダにとっても励みになった事だろうが、そうならず残念だ。イタリアと日本、そしてイギリスのファクトリーにいるスタッフや、トラックで仕事に励んできたクルー全員に感謝の気持ちを伝えたい。最高の状態で来年を迎えられるように、この後も懸命に作業に取り組むつもりだ。


55周で争われた決勝レースでは、ポールポジションのルイス・ハミルトン(Mercedes)が今季11勝目を上げた。2位はフェラーリのセバスチャン・ベッテル。3位表彰台にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが滑り込んだ。

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