ブレンドン・ハートレー「ドライバーとして、人として成長出来た一年だった」
第21戦F1アブダビGP決勝レースを12位で終えたトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、オープニングラップで発生したロマン・グロージャンとニコ・ヒュルケンベルグのクラッシュの煽りを受けたため、レース全体で厳しい争いを強いられていた事を明かした。
ロングストレート終端のシケインで、ヒュルケンベルグとグロージャンがサイドバイサイドでコーナーに進入。外側にいたヒュルケンベルグのマシンが一回転するアクシデントが発生した。混乱を避けようとしたハートレーはコース外に逃れたものの、飛散したパーツによってフロントウイングが破損。スーパーソフトバンクに履き替えて最後尾19番手で隊列に戻る事となった。
ハートレーは来季シートが未定の状態となっており、今回のレースがF1でのラストランとなる可能性がある。マシンを降りたハートレーは「ドライバーとしてだけでなく、人間として成長できた一年だった」と述べ、長く険しい一年間を振り返った。
ドライバーとして、人として成長出来た一年だった
ブレンドン・ハートレー決勝: 12位, グリッド: 16位
残念な事に、僕のレースは殆ど1周目で終わってしまったようなものだった。ターン8に向かう所でクラッシュが起きた時、行き場を失ってしまって混乱を避けるためにコースの外を走らなきゃならなかったんだ。その結果、デブリに突っ込んでフロントウイングにダメージを負ってしまい僅か1周でピットインしなきゃならず、残りのレースはずっと同じタイヤと旧型のウイングで走らなきゃならなかった。厳しいレースだったよ。
何とかタイヤは保たせられたけど、こんな状態じゃ12位が限界だった。今日は計画通りには上手くいかなかったけど、ここ数戦は良い戦いが出来てたし、シーズンをスタートした時よりずっと力強い形で1年を締め括る事ができたと思う。自分の成長に満足しているし、レーシングドライバーとしてってだけじゃなく、一人の人間としても強くなれたって感じてる。
55周で争われた決勝レースでは、ポールポジションのルイス・ハミルトン(Mercedes)が今季11勝目を上げた。2位はフェラーリのセバスチャン・ベッテル。3位表彰台にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが滑り込んだ。