ヤス・マリーナ・サーキットで記念撮影を行うトロ・ロッソとホンダのメンバー、F1アブダビGP 2018年11月23日
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ホンダF1、オイル漏れで入賞逃す「エンジン性能は確実に向上しているが、課題も多い」

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ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが、2018シーズン最終アブダビGP決勝レースを終えて、スクーデリア・トロロッソと挑んだ一年間の戦いを振り返り、レッドブルと共に歩む新しいシーズンに向けての意気込みを語った。

トロロッソ・ホンダ勢は25日に行われたヤス・マリーナ・サーキットでのレースで、16番グリッドのブレンドン・ハートレーが12位完走。17番グリッドのピエール・ガスリーは、ポイント圏内10番手を走行していた残り6周のところでリアから白煙。無念のリタイヤと終わった。

エンジンは確実に前進しているが、課題も多い

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

入賞圏内を走行していたピエールが、レース終盤にオイル漏れによる白煙のために、シーズン最終戦をリタイアで終えたことは非常に残念でした。オイル漏れの原因についてはこれから確認を行います。ブレンドンについては粘り強くレースを続けたものの、スタート後のアクシデントが響きポイント獲得には至りませんでした。

今シーズンはトロ・ロッソとのパートナーシップを通して、多くのことを学ぶことができた一年でした。我々のパワーユニットについては、パフォーマンス、信頼性ともに確実に前進している手ごたえがある反面、まだまだ向上すべき課題も多くあると感じています。

来季の2チーム供給に向けて、オフシーズンにさらなる開発を推し進めて、良い形で来るべきシーズンに臨みたいと考えています。最後に、ドライバー、トロ・ロッソおよびホンダ双方のファクトリーメンバー、トラックサイドのメンバー全員の努力に感謝の言葉を贈りたいと思います。また、どんな時も応援をいただいたファンの皆様にも御礼を申し上げます。来年はさらに良い一年にできればと思いますので、引き続きのご声援をよろしくお願いいたします。


55周で争われた決勝レースでは、ポールポジションのルイス・ハミルトン(Mercedes)が今季11勝目を上げた。2位はフェラーリのセバスチャン・ベッテル。3位表彰台にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが滑り込んだ。

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