世界カート選手権のトップに就任したフェリペ・マッサ
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第二期フェリペ・マッサ始動、”会長”として世界カート選手権の会合に初参戦

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昨シーズンのウィリアムズでF1キャリアに終止符を打ったフェリペ・マッサは、世界カート選手権(CIK-FIA)会長としての第二の人生をスタートさせた。昨年12月の世界モータースポーツ評議会でCIK-FIAのトップに就任、1月17日にFIAジュネーブ本部で行われた2018年の第1回会合に出席した。

マッサはモータースポーツ最高峰での豊富な経験を活かし、次世代のトップドライバー育成のために最適なプラットフォームを提供することを目指している。CIK-FIAは若手ドライバーの登竜門的存在であり、フェルナンド・アロンソ、ニコ・ロズベルグ、セバスチャン・ベッテル、フェルナンド・アロンソ等、これまでに数多くのF1ワールドチャンピオンを輩出してきた。

「ジュネーブで関係者皆と顔を合わせた。新しい旅の始まりを嬉しく思ってる」とマッサ。「CIK-FIAは今、とても良い状態にあると思う。昨年はヨーロッパ選手権と世界チャンピオンシップの2つを合わせて、5大陸の58カ国から1359人のドライバーがエントリーしたんだ。素晴らしい数のエントリー数だと思うし、これはこのスポーツ全体の将来にとって極めてポジティブな事だと考えてる」

「今、非常に高いレベルにあるのは間違いないけど、もちろん改善の余地はある。コミッション責任者としての僕に求められているのは、競技者、チーム、ドライバーの意見を聞いた上で、何が上手く機能していて何が上手くいっていないのかを把握し、それらの分野に焦点を当てる事だと思うんだ。僕にはカートやトラックの安全性を向上させるためのアイデアが幾つかあるし、e-カートのような新しい分野にも注目してる」

マッサ”会長”は、FIA事務総長のピーター・バイエルと会い、モータースポーツ全般の現状及び、FIAが統括するシングルシーターレースにおけるCIK-FIAの立ち位置などについて議論した。バイエル事務局長は、マッサのトップ就任は、若手ドライバーが自身の目指すゴールへの明確なプロセスを描く上で大いに助けになるはずだと見解を示した。

「フェリペをFIAに迎える事ができ嬉しく思っています。彼がCIK-FIA委員会に何をもたらすかについて、私はとても楽しみにしているのです。彼は世界の中で最も経験豊富なドライバーの一人であり、そのような人物がカート競技のトップにいる事は、フェリペの成功を模範としたいと考える若いドライバーにとって極めてポジティブなものとなるでしょう」