波乱に次ぐ波乱…フェルスタッペン、9年ぶりセパンで今季初優勝、アロンソ8位 / F1バーレーンGP 2026《決勝》結果と詳報

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2026年F1第16戦バーレーンGPの決勝が10月4日(日)、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今シーズン初優勝を飾った。アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が2.307秒差の2位、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が4.919秒差の3位に続いた。

雷雨と複数のマシンに発生したトラブルにより、開始は2度にわたって遅れた。ウエットからドライへとコンディションが移行するなか、タイヤ選択によって序盤の順位は大きく入れ替わり、終盤にもセーフティーカー(SC)が導入される波乱の展開となった。

ランキング2位のジョージ・ラッセル(メルセデス)を含む3台がリタイヤを強いられ、選手権首位のアントネッリはリードを84ポイントに拡大。アストンマーティン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、序盤の後退から挽回して8位入賞を果たした。

表彰式で並ぶウィナーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2位アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、3位ルイス・ハミルトン(フェラーリ)とレッドブル・レーシングのチーム代表者、2026年10月4日(日) F1バーレーンGP決勝(セパン・インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

表彰式で並ぶウィナーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2位アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、3位ルイス・ハミルトン(フェラーリ)とレッドブル・レーシングのチーム代表者、2026年10月4日(日) F1バーレーンGP決勝(セパン・インターナショナル・サーキット)

フェルスタッペンが終盤の再開も制す

ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンは、開始直後にメルセデスの2台に先行され、3番手に後退した。それでも6周目にラッセルを抜くと、13周目のセーフティーカー(SC)明けにはアントネッリも攻略。その後は後続を引き離し、終盤に向けて12秒のリードを築いた。

ところが残り13周、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)がギアボックスのトラブルを訴え、ターン2のコース脇で停止。バーチャル・セーフティーカー(VSC)が導入されたため、フェルスタッペンはソフトに交換した。

マシンの回収が進まずSCに切り替えられたことで、築いたリードは完全にリセットされたが、残り4周のリスタートでも首位を維持。2017年のマレーシアGPに続き、9年越しでセパン連覇を果たした。

アントネッリは3番グリッドから好発進して序盤をリードしたものの、13周目のリスタートでラッセルにも抜かれ、3番手に後退。21周目に抜き返したが、その4周後には最終コーナーでアウト側に膨らみ、ピット入口のボラードに接触。フロントウイングに損傷はなかったようだが、大きくタイムを失った。

最終盤のSC時には、フェルスタッペンに続いてメルセデス勢もソフトに交換。だがその直後、SCラップ中に3番手のラッセルがピット出口付近で停止した。パワーユニット(PU)の問題が疑われている。一方、アントネッリは最後まで走り切り、選手権でのリードを84ポイントに広げた。

ハミルトンは2番グリッドからスリックタイヤでスタートしたことで、一時18番手まで後退したが、路面の乾燥とともに反撃へ転じ、22周目にリアム・ローソン(レーシング・ブルズ)を抜いて5番手に浮上した。

終盤のVSC中にもタイヤ交換を行い、残り3周のターン1でアイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)をアウト側からオーバーテイク。グランドスタンドから大歓声が上がるなか、7月のイギリスGP以来となる表彰台を確保した。

ルクレールも最後尾から4位へ挽回

チームメイトのシャルル・ルクレールは、序盤にニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)に追突し、フロントウイングを破損。予定外のピットストップで最後尾に転落したが、その後は順位を取り戻し、最後はハミルトンに続いてハジャーを抜き去り4位でフィニッシュした。

ハジャーは最終盤まで表彰台圏内を走行していたものの、フェラーリ勢の追撃を凌ぐことはできず、5位でフィニッシュした。

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は6位。最初のスタート時にはスリックを選択したものの、SCラップ中にピットイン。インターミディエイトに履き替える迅速な判断を下した。

ローソンは中団最上位の7位を確保した。序盤のSC導入時には5番手を走行し、ハードタイヤを選択。ハミルトンの先行を許した後もポイント圏内を維持し、チームのダブル入賞を牽引した。

チームメイトのアーヴィッド・リンブラッドは10位フィニッシュで最後の1ポイントを獲得した。序盤のSC導入時には7番手からハードを選択し、終盤のVSC中には12番手からタイヤ交換に動いた。アルピーヌ勢がノーポイントに終わったため、レーシング・ブルズはコンストラクターズ選手権5位争いでリードを広げた。

アロンソがノリスを0.621秒差で抑える

アロンソはスリックでのスタートによって序盤に大きくタイムを失ったが、低中速コーナーで力強いパフォーマンスを発揮した。セパン通算3勝の経験を生かし、41周目のターン1、2ではリンブラッドと接触寸前のバトルを展開。オーバーテイクを決め、10番手へ浮上した。

終盤のVSC導入時にはステイアウトしたが、SCへの切り替え後にタイヤを交換。ラッセルのリタイヤとランド・ノリス(マクラーレン)のコースオフによって8番手に上がると、チェッカーまでノリスの追撃を抑え切り、モナコGP、オランダGPに続く今季3度目のポイント獲得を果たした。

ノリスは9位。序盤のSC導入時に16番手からハードへ交換。その後は8番手まで挽回したものの、最終盤のSCラップ中にターン1でコースを外れ、11番手まで順位を落とした。最後はアロンソの背後まで迫ったが、逆転には届かなかった。

セパン・インターナショナル・サーキットでサイド・バイ・サイドの攻防を繰り広げるランド・ノリス(マクラーレン)とアーヴィッド・リンブラッド(レーシング・ブルズ)、2026年10月4日(日) F1バーレーンGP決勝Courtesy Of McLaren

セパン・インターナショナル・サーキットでサイド・バイ・サイドの攻防を繰り広げるランド・ノリス(マクラーレン)とアーヴィッド・リンブラッド(レーシング・ブルズ)、2026年10月4日(日) F1バーレーンGP決勝

雷雨と加速トラブルで開始が二度遅延

レース開始予定時刻の40分前、セパンには雷を伴う激しい雨が到来した。バーレーンGPとしては異例の光景だが、当地ではお馴染みのスコールが路面を打ち付け、フォーメーションラップは40分遅れで始まった。

全車がインターミディエイトを選択し、SC先導の周回を経てスタンディングスタートを行う予定だった。ところが、フェルスタッペンが加速できないと報告。ハミルトンも失速し、ガブリエル・ボルトレート(アウディ)らにも同様の症状が発生した。

複数のマシンがコース上で立ち往生したため、レースコントロールは赤旗を提示してスタート手順を中断。全車がピットレーンへ戻った。詳細は明らかになっていないが、ウエットでの低速走行に伴い、2026年導入の新世代PUに技術的な問題が生じていた可能性がある。

当初の開始予定から1時間33分後、SC先導でスタート手順が再開された。2、4番グリッドのフェラーリ勢や、その後方のマクラーレン勢など、グリッドの半数がスリックを選択。ソフトを履いたピエール・ガスリー(アルピーヌ)は早々にコース外へ飛び出した。

セルジオ・ペレス(キャデラック)とアウディ勢も、ピアストリと同様にインターミディエイトに交換。2周のSCラップを経てスタンディングスタートが切られた。

スリックでの走行を続けたドライバーは軒並み後方に沈み、1周あたり15~20秒近く遅れながらもピットには向かわなかった。インターミディエイトの摩耗を懸念した可能性もあるが、路面が乾くまでは大きな代償を払う展開となった。

満員のグランドスタンドを背にホームストレートで決勝スタートを迎えるF1マシンの一団、2026年10月4日(日) F1バーレーンGP(セパン・インターナショナル・サーキット)Courtesy Of McLaren

満員のグランドスタンドを背にホームストレートで決勝スタートを迎えるF1マシンの一団、2026年10月4日(日) F1バーレーンGP(セパン・インターナショナル・サーキット)

ボッタスのコースオフで戦略が一変

路面が徐々に乾くなか、9周目にはヒュルケンベルグが先陣を切ってインターミディエイトからソフトに交換した。その直後、バルテリ・ボッタス(キャデラック)がターン13でコースを外れ、グラベルで動けなくなったことでSCが導入された。

これにより、インターミディエイト勢が一斉にピットイン。スリックタイヤに履き替えた。ソフトやミディアムが選択される一方、レーシング・ブルズ勢とノリスに加え、11番手のランス・ストロール(アストンマーティン・ホンダ)、18番手のアロンソはハードを履いた。

13周目のリスタート直後には、カルロス・サインツ(ウィリアムズ)がターンインの際に後方のボルトレートと接触してスピン。最後尾へ後退し、ボルトレートには10秒ペナルティが科された。

ストロール12位でダブル入賞は届かず

ポイント圏外ではヒュルケンベルグが11位、ストロールが12位でフィニッシュした。ストロールは終盤のVSC導入時にも13番手からタイヤ交換に動いたが、アストンマーティン・ホンダのダブル入賞には届かなかった。

フランコ・コラピント(アルピーヌ)が13位、ハースのオリバー・ベアマンとエステバン・オコンが14、15位、ガスリーが16位となった。

サインツは17位、ボルトレートは18位で、ペレスが完走最後尾の19位。ラッセル、アルボン、ボッタスの3台がレースを終える前に姿を消した。

2026年F1第16戦バーレーンGP決勝リザルト

PosNoDriverTeamLapsTimePTS
13マックス・フェルスタッペンレッドブル551:47:14.80825
212アンドレア・キミ・アントネッリメルセデス55+2.307s18
344ルイス・ハミルトンフェラーリ55+4.919s15
416シャルル・ルクレールフェラーリ55+7.258s12
56アイザック・ハジャーレッドブル55+8.571s10
681オスカー・ピアストリマクラーレン・メルセデス55+9.454s8
730リアム・ローソンレーシングブルズ・RBPT55+12.753s6
814フェルナンド・アロンソアストンマーティン・ホンダ55+13.372s4
91ランド・ノリスマクラーレン・メルセデス55+13.993s2
1041アーヴィッド・リンブラッドレーシングブルズ・RBPT55+15.928s1
1127ニコ・ヒュルケンベルグアウディ55+17.404s0
1218ランス・ストロールアストンマーティン・ホンダ55+18.052s0
1343フランコ・コラピントアルピーヌ・メルセデス55+18.997s0
1487オリバー・ベアマンハース・フェラーリ55+22.305s0
1531エステバン・オコンハース・フェラーリ55+22.532s0
1610ピエール・ガスリーアルピーヌ・メルセデス55+23.315s0
1755カルロス・サインツウィリアムズ・メルセデス55+25.431s0
185ガブリエル・ボルトレートアウディ55+28.233s0
1911セルジオ・ペレスキャデラック・フェラーリ55+29.310s0
2063ジョージ・ラッセルメルセデス49DNF0
NC23アレックス・アルボンウィリアムズ・メルセデス41DNF0
NC77バルテリ・ボッタスキャデラック・フェラーリ7DNF0

コンディション

天気雨
気温25℃
路面温度35℃

セッション概要

グランプリ名 F1バーレーンGP
レース種別 決勝
レース開始日時

サーキット

名称 セパン・インターナショナル・サーキット
設立 年
全長 5543m
コーナー数
周回方向 時計回り

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