
ローソンは「悲しみと困惑」の表情を浮かべていたとレーシングブルズ、レッドブル降格直後の様子を明かす
開幕わずか2戦でレッドブル・レーシングから降格されたリアム・ローソンについて、レーシング・ブルズのピーター・バイエルCEOは、決定直後には「悲しみと困惑」の表情を浮かべていたと明かした。
開幕2戦でともにQ1敗退を喫するなど、ローソンは首脳陣の期待に沿うパフォーマンスを発揮できず、日本GPを前にレーシング・ブルズに降格となった。ローソンに自信を取り戻させること、そして角田裕毅の経験を活かしてRB21の開発を進める、というのが決定の主な理由とされた。
しかしながら、その後もローソンはポイント獲得には至っていない。一方でチームメイトのルーキー、アイザック・ハジャーは日本GPで8位入賞を果たし、サウジアラビアGPの初日もローソンを上回る12番手で締めくくるなど、存在感を示す走りを続けている。
こうした状況から、ローソンが失った自信を取り戻せていないのでは、との見方もあるが、バイエルCEOは「そんなことはまったくない」と否定し、降格から現在に至るまでを次のように振り返った。
「正直に言えば、彼がすべてを受け入れるには少し時間が必要だったと思う。イタリアで最初に会ったときは、少し悲しそうな様子だった。短期間に起きた多くの出来事に戸惑っているようにも見えた」
「それでも、このチームには彼にとって馴染みのあるスタッフが多く、このチームのツールやセットアップにも慣れていた。だからこそ、すぐに本来のリアムに戻っていくのが分かった」
「彼は素晴らしいレーサーで、ユーモアのセンスも抜群だし、今ではそういった面も戻ってきている」
「今朝も一緒に朝食を取ったが、彼はとても良い精神状態にある。現状に満足しているし、モチベーションも高く、レースを楽しみにしている」
バイエルはまた、直近の走行内容についても前向きに評価。「先週末のバーレーンでも良いペースを見せていた。Q1ではセクター1とセクター3でアイザックに近いタイムを出していた。ここからのシーズンは、きっと良い展開になるはずだ」と期待を寄せた。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
ジェッダ市街地コースを走行するリアム・ローソン(レーシング・ブルズVCARB 02)、2025年4月18日(金) F1サウジアラビアGPフリー走行