バーレーン・インターナショナル・サーキットのパドックに立つジョナサン・ウィートリー(レッドブル・レーシング スポーティング・ディレクター)、2024年2月28日(水) F1バーレーンGP
Courtesy Of Red Bull Content Pool

ジョナサン・ウィートリー、ザウバーF1代表デビューは鈴鹿日本GP―チーム合流日が決定

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ジョナサン・ウィートリーが、2025年4月1日付で新たなチーム代表としてザウバーF1チームに合流することが決定した。現場での初仕事は、鈴鹿サーキットで開催される第3戦日本GPとなる。

スイス・ヒンウィルを拠点とするザウバーは、2023年8月にウィートリーのチーム代表就任を発表していた。しかし、前職レッドブル・レーシングでのガーデニング休暇(競業避止期間)の関係で、正式な合流時期は未定となっていた。

2026年のアウディF1ファクトリーチームへの移行準備が進められる中、ウィートリーは最高執行責任者(COO)兼最高技術責任者(CTO)のマッティア・ビノットとともにザウバー・モータースポーツAGの経営を統括する。

両者の具体的な役割分担については明らかにされていないが、ザウバーは、ビノットとウィートリーが「明確に定義された役割と責務を持つ共同リーダー」としてチームの成功に向けて協力していくと説明している。

ウィートリーは、F1で長年にわたり成功を収めてきた人物の一人として知られる。彼のキャリアは1990年代初頭のベネトンF1チームから始まり、チーフメカニックに昇進。その後、ルノーF1チームで3年間チーフメカニックを務めたのち、2006年に新設されたレッドブル・レーシングへスポーティング・ディレクターとして移籍した。

ウィートリーの在籍中、レッドブルは6度のコンストラクターズタイトルと7度のドライバーズタイトルを獲得。特にセバスチャン・ベッテルやマックス・フェルスタッペンの成功を支えた重要人物として、パドック内でも高い評価を受けている。

ウィートリーのチーム代表就任は、アウディが2026年からF1に本格参戦するための準備を加速させる動きの一環だ。アウディは既にザウバーの支配権を取得しており、現在のザウバー体制をアウディF1チームへ段階的に移行させる計画を進めている。

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