アウディF1、ウィートリーとビノットの「デュアル監督体制」採用
ザウバー/アウディによるとジョナサン・ウィートリーは、COO兼CTOのマッティア・ビノットと共にサウバー・モータースポーツAGで「デュアル監督体制」を採り、F1チーム代表および経営陣のスポークスマンとしての役割を担う。
レッドブルによる離脱発表から4時間余りを経て、アウディ側からもウィートリーの移籍が確認された。
レッドブルによるとウィートリーは来年、ガーデニング休暇を採ることになるが、アウディによるとウィートリーは「どんなに遅くとも2025年7月まで」にはチームに合流する。移籍条件を巡って合意に達していない可能性が考えられる。
ウィートリーの新たな役割についてアウディは「F1ファクトリーチームのレースパフォーマンス、あらゆるレースイベントの運営管理、そしてF1に関する事項においてアウディを代表すること」だと説明した。
一方のビノットはCOO兼CTOとして、サウバーの運営管理およびマシンの技術開発を担当し、スイス・ヒンウィルのザウバーと、独ノイブルクのパワーユニット開発部門との間の「包括的な技術インターフェース」を担う。
1990年代初頭にチーフメカニックとしてベネトンでF1キャリアを始め、その後、新たに設立されたレッドブルで計13度のタイトルに貢献したウィートリーについて、アウディのゲルノート デルナーCEOは「レースでの数々の勝利と世界選手権タイトル獲得に大きく貢献した人物で、パドックでの経験も豊富であり、我々のチームにとって非常に重要な戦力になるだろう」と語った。
「ジョナサンとマティアの任命により我々は、F1への参戦に向けて大きな一歩を踏み出した。非常に高いレベルの能力を結集できたと確信している。彼らの経験と能力は、我々がF1という厳しい競争の世界で素早く足場を固めるのに役立つだろう」
ウィートリーは18年間に渡ってレッドブルで過ごしたことを「本当に誇らしく思う」としながらも、アウディを「他に類を見ないほど刺激的な将来性」のあるチームと評し、ビノットについては「長年の知り合いであり、ともに働くのに適任だ」と語った。
またビノットはウィートリーについて「経験豊富で献身的なモータースポーツの専門家として高く評価している」として、「ジョナサンとともにアウディの新しいレーシングチームを作り上げ、成功に導くことを楽しみにしている」と付け加えた。