ロードレース世界選手権(MotoGP)オーストリアGPスプリントの様子、2024年8月17日
Courtesy Of MotoGP

リバティ・メディア、1200億円相当のF1株を売却…MotoGP買収資金を調達

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F1の商業権を保有する米リバティ・メディアは2024年8月21日、ロードレース世界選手権(MotoGP)の買収資金を調達するため、約8億2,537万5,000ドル(約1,207億円)相当のF1普通株(FWONK)を売却すると発表した。

リバティ・メディアは今年4月、MotoGPを所有するドルナ・スポーツの約86%の株式を取得する計画を明らかにした。MotoGPの独占的な商業権およびテレビ放送権を持つドルナは今後、リバティ・メディアのフォーミュラ1グループ傘下の独立企業として運営されることになる。

買収に際してリバティ・メディアは、FWONK株を発行する代わりに現金を支払うオプションを行使する方針で、今回の株式売却により得られた資金は、42億ユーロ(約6,826億円)と評価されたMotoGPの買収取引のほか、負債の返済などに充てられる。

ゴールドマン・サックスを引受人として、1,065万株のF1株を1株あたり77.50ドルで売却する。8億2,537万5,000ドルの見込み収益には引受人の手数料などは含まれていない。引受人には追加で159万7,500株の購入オプションが与えられる。

予定しているMotoGPの買収が完了しなかった場合、この資金はF1のトラッキングストックに割り当てられ、フォーミュラ1グループの事業活動に使用される。

今回の取引は2024年8月22日に完了する見込みだ。