F1日本GPで”事故車”を走らせるのはサージェント、中国までスペアなし…同様の状況はウィリアムズだけではない?
ローガン・サージェントはF1第4戦日本GPで修復版のFW46をドライブするのはアレックス・アルボンではなく自身だと明かした。ウィリアムズは鈴鹿のみならず、第5戦中国GPもスペアシャシーがない状況で過ごす事になる。
前戦オーストラリアGPのFP1でアルボンがクラッシュを喫した事でサージェントは、2日目以降のセッションを欠場せざるを得ない状況に追い込まれた。
エンジンの損傷に加えてギアボックスは真っ二つとなり、シャシーもダメージを負うなど現場での修復は叶わず、ジェームズ・ヴァウルズ代表はポイント獲得の可能性を最大化すべく、アルボンにクルマを譲るようサージェントに指示するという苦渋の選択を強いられた。
本国グローブのファクトリーで修復を終えたシャシーの重量増は100gと僅かであり、サージェント自身も影響は殆どないと考えているが、鈴鹿ではサージェントが事故車を、アルボンが引き続き旧サージェント車を使用する。
鈴鹿でのイベント初日を翌日に控えた4月4日(木)、ガレージにある2台のシャシーの内のどちらを使うのか?と問われたサージェントは「修理された方だよ。チームは本当に上手く直してくれた」と答えた。
「修復作業は予想以上に上手くいってね。以前使っていたシャシーと全く変わらないはずだ」
アルボンによると、オーストラリアでの状況は鈴鹿も翌戦の中国も変わず、スペアシャシーが用意されるのは早くて5月のマイアミGPとなる見通しだという。
恐らくは中団チームのいずれかだろうが、パドックの噂ではウィリアムズ以外にもスペアシャシーがないチームがいるとされている。
ランオフエリアが限られる鈴鹿はコースアウトの代償が大きなコースであるため、ウィリアムズを含む3台目のシャシーがないチームのドライバーはいつも以上に注意深いドライビングが求められる事になりそうだ。