母国Q1敗退リカルド「腑に落ちない」不満と懐疑の矛先はタイム抹消に非ず
チームメイトが予選Q3に進出する中で母国Q1敗退を喫したダニエル・リカルド(RB)の関心事は、ラップタイムが抹消された事それ自体や角田裕毅に及ばなかった事ではなく、むしろ手応えを感じたラップでタイムが伸び悩んだ事にある。
23日(土)のF1オーストラリアGP予選でリカルドは1分17秒466の自己ベストをマーク。チームメイトにはコンマ1秒及ばなかったが、それでもQ2進出には十分なタイムだった。しかしながらターン5でトラックリミットがあったとしてタイムは抹消され、18番手でQ1敗退を喫した。
リカルドは、レースエンジニアのピエール・ハムリンから無線を通して抹消の知らせを受けた時の事を振り返り「ピンとこなかった」「それが何を意味するのかはなんとなく分かったけど、今でも完全に腑に落ちたとは思わない」と語った。
「ターン4でクルマが滑り出していていたのは分かっていたし、クルマを限界まで追い込もうと戦っていて、少しワイドに膨らんでしまった」
「コーナー出口の縁石を思っていた以上に使ってしまったのは認識していたけど、トラックリミットになるとまでは確信していなかった」
「だから彼(ハムリン)がその話を持ち出すまで、ほとんど忘れていたよ」
「正直、持てる全てを出し切れたように感じた。だからラップには満足しているけど、タイム的には遅く、満足できるものじゃなかった。頭の中でそうあるべきだと思っている場所に達していないんだ」
「週末を通してずっと苦労し続けているように思う」
「まだ幾つかの点を見逃しているような気がするけど確信はない。だってチームはサウジアラビアGP以来、問題を解決するために懸命に努力を続け、今週末は幾つかの新しいパーツを持ち込み、上手く機能しているように見えたからね」
「でも僕はまだ少し懐疑的だ」
「特に何かが、というわけじゃないけど、僕らは週末を通してずっと幾つかの問題に直面している。クルマとの一体感は感じられているし、バランスとブレーキについても快適だからこそ、このグリッドポジションは本当に辛い」
「クルマにはかなり満足しているのに、通常以上に苦労しているように感じる。あちらこちらで本当に苦労しているわけじゃないんだ。実際、ドライブするにはかなり良いクルマだ。クルマが良くないと証明しているのはラップタイムだけなんだ」
「明日は長いレースになると思う。おそらく2ストップだろうから、僕らにとっては幾らかチャンスが増えるかもしれない」
「少し怒りが収まったような気がするから、あとはドライバールームの何かが壊れれば、もっと気分が晴れると思う」
2024年F1オーストラリアGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がカルロス・サインツ(フェラーリ)を退けポールポジションを獲得した。
2024年F1オーストラリアGP決勝レースは日本時間3月24日(日)13時にフォーメーションラップが開始され、1周5278mのアルバート・パーク・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。