RBに良い兆し…新開発が功奏「口数少なかったから角田裕毅の方が…」とバイエル
新しい開発パーツが投入されたVCARB 01に対して角田裕毅とダニエル・リカルドの双方が早い段階から満足し、また、大きなトラブルもなくプログラムを消化できた事は、F1オーストラリアGPで今季初入賞を目指すRBにとって良い兆しと言えるだろう。
角田裕毅が2回のセッションで共にトップ10に食い込んだアルバート・パークでの初日を経てレーシング・ディレクターのアラン・パーメインは「ドライバー達はいずれもすぐにクルマに満足していたし、トラブルは全くなかった」と語った。
「計画していたプログラムに取り組み、やりたいと思っていた事を全てやり終える事ができた。良い1日になったと思う」
前戦サウジアラビアGP以来、RBチームは特に、空力バランスとメカニカルバランスを含めたクルマ全体のバランスに焦点を当てた作業に取り組んできた。
そしてクルマから最適なパフォーマンスを引き出す事を目標に、その一環として新型リアウィングをメルボルンに持ち込んだ。これはダウンフォースの発生効率を高めると共に、ドラッグの低減を目指して開発されたものだ。
このアップデートについてRBのピーター・バイエルCEOは、2台ともにこれを搭載した事を明らかにしたうえで「機能しているように思う。どちらのドライバーもクルマにかなり良い感触を感じているようだった」と説明した。
「ユーキの方がおそらく、好感触を持ったのだろうと思う。なぜなら彼はクルマについてあまりゴチャゴチャ言わなかったからね」
レースおよび予選に向けた準備も順調に進んだ。
この日のプログラムについてパーメインは「多くのライバルと同じように、最初のプラクティスはミディアムタイヤから始め、その後ソフトに移行し、クルマのバランスを見て、ソフトを履いて臨む事になる予選に向けてクルマを評価した」と説明した。
「2回目のセッションも同様に、ミディアムから始めてソフトに履き替え、その後は燃料を積んでミディアムタイヤでのロングランに取り組んだ」
3回目のフリー走行は日本時間3月23日(土)10時30分から、公式予選は同14時から1時間に渡ってアルバート・パーク・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。