F1カナダGP、ヒュルケンベルグとマグヌッセンに戒告処分…VF-23課題の「計り知れないデグ」によりハース無得点
ハースF1チームのニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンについてF1カナダGPのスチュワードは、レース前のドライバーズ・パレードに遅刻したとして戒告処分を科した。
遅刻の理由についてスチュワードは「チームのコミュニケーション担当者がドライバーと集合エリアに到着するのが遅れたため」だと説明した。マグヌッセンは5分、ヒュルケンベルグは8分遅刻した。
そして、これは遅刻を正当化し得る理由にはならず、「ドライバーの遅刻はイベントに望ましくない結果をもたらす可能性があるため、常に避けるべき」であるとして、F1競技規定第19条4項b)への違反があったと認め、戒告(非ドライビング)とする決定を下した。
2人が戒告を受けるのは2023年シーズンになって初めての事だった。
予選2番手を経て3グリッド降格の5番グリッドからスタートしたヒュルケンベルグは15位、マグヌッセンは17位と、揃ってポイントを獲得する事はできなかった。
VF-23についてマグヌッセンは、1ラップペースは「素晴らしい」としながらも、それを選手権ポイントに繋げるにはレースペースの改善が不可欠だと指摘し、ヒュルケンベルグは一貫性とロングランペースの欠如によってリザルトが「酷く損なわれている」と付け加えた。
チーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、トラフィックの中で先行車両の後ろを走行する際に「計り知れないレベルのデグラデーション」が発生している事を明かし、予選ペースを結果に繋げるために一刻も早く解決策を見つける必要があると強調した。
6月18日(日)にジル・ビルヌーブ・サーキットで行われた2023年F1第9戦カナダGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを果たし、2位にフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、3位表彰台にはルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
レッドブル・リンクを舞台とする次戦オーストリアGPは6月30日のフリー走行1で幕を開ける。