フェルスタッペン、雨なしには「フェラーリに太刀打ちできない」
7月29日(金)のF1第13戦ハンガリーGP初日セッションを4番手で終えたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、適切なマシンバランスを見い出せておらず、ドライコンディションではフェラーリに太刀打ちできないとの考えを示した。
ハンガロリンクでのFP1はカルロス・サインツ、FP2はシャルル・ルクレールが各々トップタイムを記録。フェルスタッペンの事前予想通り、低速に強みを持つフェラーリ勢が速さを見せつけた。
フェルスタッペンはFP2でオシレーション(周期振動)に見舞われ、ランド・ノリス(マクラーレン)とサインツにも先行を許し、最速を刻んだルクレールから0.283秒落ちの4番手に終わった。ただ、2番手ノリスとは1000分の66秒差だった。
セッションを振り返ったフェルスタッペンは「今週末はフェラーリが一歩先行するだろうと思ってる。彼らを打ち負かすのは難しいと思う」と語った。
「それでも、できる限りギャップを縮めるために、今夜は懸命に仕事に取り組むつもりだ」
ポイントリーダーは、初日のようなドライコンディションではフェラーリと戦う事は不可能だと考えているものの、幸いにも土曜の現地は大荒れの予報で、予選はウェットコンディションが予想される。
フェルスタッペンは「明日は天気次第で大きく変わってきそうだね。ドライじゃ太刀打ちできそうにないけど、雨になれば話は別だ」と付け加えた。
ハンガロリンクは一周が4.381kmと短く、ストレートと呼べる直線区間は908mのホームストレートの僅か1本のみで、うねるように続くタイトな低中速コーナーが主体のコースだ。トップスピードに強みを持つRB18にはマッチしない。
「予想通り、ここでは少しトリッキーだった」とフェルスタッペン。
「高速から低速までのバランスを見つけようとしてるんだけど、上手くいく時もあれば、そうじゃない時もあって、少し取り組まなきゃならない事がある状況だ」
初日をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。2番手ランド・ノリス(マクラーレン)を0.217秒差で退けた。3番手には0.231秒遅れでカルロス・サインツ(フェラーリ)が続く結果となった。
2022年F1ハンガリーグランプリ3回目のフリー走行は日本時間7月30日(土)20時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってハンガロリンクで開催される。