アストンマーチンAMR22の旧型リアウィング(F1フランスGP)と新型リアウィング(F1ハンガリーGP)の比較、2022年7月29日
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

アストンマーチンF1、新型”アームチェア”リアウィングで規定に新たな解釈「ゲームを変える可能性がある」と絶賛の声

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アストンマーチンがF1第13戦ハンガリーGPに持ち込んだ新型リアウィングは、今シーズンのレギュレーションに新たな解釈を持ち込む興味深いソリューションを備えたものだった。

後流乱気流を上空へと拭き上げさせる事で、後続車への影響を抑えようとする今シーズンの技術規約は、翼端板(エンドプレート)とアッパープレーンが一体化したような単純形状のリアウィングをもたらした。

アストンマーチンAMR22の旧型リアウィング(F1フランスGP)と新型リアウィング(F1ハンガリーGP)の比較、2022年7月29日Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

アストンマーチンAMR22の旧型リアウィング(F1フランスGP)と新型リアウィング(F1ハンガリーGP)の比較、2022年7月29日

だが、ハンガロリンクでAMR22に搭載されたウイングは2021年以前のそれを明らかに彷彿とさせる。

従来型の翼端板はウィングエレメントを覆い囲うように配置され、リアウイングの中で最も高い位置にあった。これによりウィング上面に正圧、ウィング下面に負圧を作り出す事で強力なダウンフォースを発生させる事が可能となる。

アストンマーチンAMR21のリアウィング、2021年12月12日F1アブダビGPCourtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

アストンマーチンAMR21のリアウィング、2021年12月12日F1アブダビGP

アストンマーチンの新型リアウィングは翼端板がウイング上面と一体化せずに独立しており、昨年以前のものを踏襲したような形状に仕立てられている。

翼端板をせり立たせてウイング上面と下面とを区切る事で、より多くのダウンフォースを得る事が可能になるものと思われる。

独特な解釈で開発されたアストンマーチンAMR22の新型リアウィング、2022年7月29日F1ハンガリーGPCourtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

独特な解釈で開発されたアストンマーチンAMR22の新型リアウィング、2022年7月29日F1ハンガリーGP

Sky SportsのF1ピットレポーターを務めるテッド・クラビッツは「これはゲームを変える可能性があると思う」と絶賛した。

まだまだ未知数ながらも、初日金曜に行われたFP1ではセバスチャン・ベッテルが11番手、ランス・ストロールが12番手と、アストンマーチン勢はここ数戦の流れとは明らかに異なるポジションでセッションを終えた。

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