オスカー・ピアストリのF1デビューや如何に?確信めいた言葉を口にするアルピーヌのサフナウアー代表
アルピーヌF1チームのオトマー・サフナウアー代表は、若手筆頭ホープにしてリザーブ兼開発ドライバーを務めるオスカー・ピアストリが、2023年にF1デビューする事を確信しているようだ。
オーストラリア、メルボルン出身の21歳は昨年、FIA-F2選手権を制しながらもアルピーヌのシートに空きがなかったために今年、嫌々ながらにリザーブの役割を引き受けた。
エステバン・オコンは2024年末までの契約を有しており、カナダGP予選での10年ぶりの最前列に象徴的なように、フェルナンド・アロンソがもう1シーズン残留する可能性は高く、来季もエンストンのチームにピアストリがデビューする余地はないように思われる。
だが、カナダGPの土曜記者会見の中で、ピアストリが来年のF1に参戦すると思うかと問われたサフナウアーは「イエス」と確信めいた言葉を口にして強く頷いた。
チームのボスが「分からない」でも「期待している」でもなく「デビューすると思う」と答えた事から、既に前契約にサイン済みなのかとの質問が飛ぶとサフナウアーは口を濁した。
「ドライバーとの契約の詳細について話すことは決してない。教えたいのは山々だが、教える事はできない。私がイエスと言うのはつまり、つまりそういう計画だという事だ」
「我々はオスカーと契約を結んでいるし、彼に関しては幾つかのオプションがある。急ぐ必要はない。ゆっくりと時間をかけ、シリーシーズン中の適切なタイミングで検討を重ねて決断を下すつもりだ」
パドックでは既に、ピアストリがニコラス・ラティフィに代わってウィリアムズのシートに座るとの見方が広まっている。
ウィリアムズのヨースト・カピートCEOは「二人共が今シーズンの契約を持っているし、それを全うするのが我々のプランだ。他にプランはない」と述べ、シーズン途中でのラティフィ離脱の可能性を除外したが、同時にピアストリが来季候補の一人だと認めた。
「オスカーは間違いなくF1で走るための準備ができている。彼は間違いなくリストの中の1人だ」
「2023年のラインナップに関しては検討中だ。だがその一方で我々は今シーズンに集中している。来季について検討しているのは我々だけではないはずだ。どのチームも考えている事だろう」
「どういう力学が働くか見てみよう」
「今シーズン末には何人かのドライバーの契約が切れる事になるわけで、誰もが各々のチームにとって理想的なドライバーラインナップを模索しているはずだ。それは我々も同じだ」
なおアロンソとの契約延長について問われたサウナウアーは「それは本当にいい質問だ。まだ考えていない事があってね、それは将来のことだ。”シリーシーズン”と呼ばれている件について話すのは、サマーブレイクが近づいたらにしよう」と答えた。