
悔いるハミルトン、レッドブルへの“飲料会社呼ばわり発言”…フェルスタッペンの古巣移籍説にも言及
スクーデリア・フェラーリのドライバーとして迎える初の母国F1イギリスGPを前に、ルイス・ハミルトンは、かつてメルセデスに在籍していた当時に口にしたレッドブルを揶揄する発言を悔いていることを明かした。
英専門メディア『Motorsportweek』によるとハミルトンは、「昔、“レッドブルは所詮、飲料会社だ”みたいなことを言ったと思うけど、ずっと後悔していたんだ。当時の僕はメルセデスに夢中で、あれは単にチームを鼓舞したかっただけなんだ」と打ち明けた。
そのうえで、「でも今では本当に素晴らしいチームだと思っている。優れた人材が揃っているし、長年にわたって支配的な強さを発揮してきた」と語り、かつて激しいライバル関係にあったレッドブルに対するリスペクトを表明した。
フェルスタッペンに「メルセデス移籍を勧める」
シルバーストン・サーキットでは、そんなレッドブルに現在所属するマックス・フェルスタッペンの去就に大きな注目が集まっている。
2026年の大規模レギュレーション改定を前に、メルセデスのトト・ウォルフ代表はフェルスタッペンの獲得に向けて「密室での話し合い」が行われていると、半ば認めており、すでに両者の交渉は「現実的かつ決定的な段階」に進んでいるとの報道もある。
この件についてハミルトンは、フェルスタッペンから相談を持ちかけられれば、移籍を全面的に勧めるつもりだと語った。
「相談されたら? もちろんだよ」とハミルトンは即答し、自身が築いてきた成功体験を踏まえ、メルセデスの魅力を改めて強調した。
「情熱にあふれた素晴らしいチームだし、優れた人材も揃ってる。ファクトリーも、働く環境としても最高だしね」
ホームレースを前にした特別な思い
ハミルトンはこれまでシルバーストンで圧倒的な強さを誇り、12年連続表彰台という偉業を達成している。だが、今季はフェラーリに移籍して以降、一度も表彰台に上がれておらず、母国レースでの再起に懸ける思いは強い。
「祈るような気持ちだよ」とハミルトンは語る。
「シルバーストンでは、いつも魔法のようなことが起きる。だから敢えて祈る必要はないけど、何より観客のみんなが最高なんだ」
「ここは本当に特別な場所だ。毎年、何らかの形で特別なレースが繰り広げられる。僕らは今、以前ほどの強さはないけれど、いろんなことが味方してくれるよう願ってる」