アルピーヌF1チームのリザーブドライバーを務めるオスカー・ピアストリ、2022年4月6日F1オーストラリアGP
Courtesy Of Alpine Racing

オスカー・ピアストリとウィリアムズのF1契約に関する2つの噂、イギリスGPから目が離せない?

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アルピーヌのテスト兼リザーブドライバーを務めるオスカー・ピアストリのF1デビューについて2つの噂がある。一つは今季第10戦イギリスGPで、もう一つは2023年開幕戦で、ニコラス・ラティフィの後任としてデビューするというものだ。

21歳のオーストラリア人ドライバーは将来のF1デビューが最も期待される人物だ。その経歴はあまりに輝かしく、2019年から2021年に渡ってフォーミュラ・ルノー・ユーロカップ、FIA-F3選手権、そしてFIA-F2選手権と、3年連続でタイトルを総なめにしてきた。

カスタマーを持たない英国エンストンのチームが持つF1シートは2つしかない。そこには現在、フェルナンド・アロンソとエステバン・オコンが座っている。アロンソとの契約は今季末限りで、理論的には来季に向けて一つの空きがある状態だが、契約更新は確実との見方が多い。

2022年に向けて用意できる席がなかったために、アルピーヌはピアストリをリザーブ兼テストとして自チームに囲っているものの、ピアストリは嫌々ながらもリザーブ契約を受け入れた事を明かしており、もう1年同じ役割に甘んじるつもりはないとしている。

また、今年6月末までにF1参戦のための契約がまとまらない場合、解除権が設けられているともされ、マネージャーのマーク・ウェバーが代替シートを探して他チームと接触している。

RacingNews365によるとピアストリは最近、ウィリアムズでシート合わせを行ったが、チーム関係者は「サードドライバー」(※恐らくルールで年2回の起用が義務付けられているフリー走行若手枠のこと)としての準備のためと説明している。

ただし、チームはラティフィのクラッシュの頻度の高さに不満を募らせており、母国カナダGPの後に契約を解除し、翌イギリスGPより後任としてピアストリを起用する事を検討しているという。

一方、The Raceによると、ピアストリが今シーズン中にラティフィに代わってFW44のステアリングを握る可能性は低く、2023年にアルピーヌからのレンタルという形で契約を結ぶ見通しで、来月頭に行われる第10戦イギリスGPの週末に正式発表される可能性が高いと言う。

なおウィリアムズは昨年のフォーミュラEチャンピオン、ニック・デ・フリースとも話し合いの場を持ったとされる。デ・フリースと同郷のオランダ出身のレーシングドライバー、トム・コロネルによれば、デ・フリースはウィリアムズから、2023年に向けてピアストリとF1契約を締結する事を決定したと告げられたという。

ラティフィのシーズン途中での放出はこれまで、幾度となく憶測が流れた。ピアストリに関する噂は時期こそ違えど、ウィリアムズからデビューするという点で一致しており、また第9戦カナダGP後から第10戦イギリスGPまでの間に何らかの発表があるという点でも一致している。

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