ニコラス・ラティフィ、青灯12枚無視でガスリー妨害…スタート違反と合わせて罰則処分
ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)にとってのF1第8戦アゼルバイジャンGPはペナルティに始まりペナルティに終わる51周となり、早々に周回遅れにされたことでペースも奮わず完走15台中、15位最下位でフィニッシュした。
まずはフォーメーションラップを前に、15秒シグナルが表示された後にクルーがクルマに触れた事で10秒のストップ・アンド・ゴー・ペナルティが科された。F1競技規定第44条6項に違反した場合、本来であればピットレーンからスタートしなければならなかったが、ラティフィはそのままグリッドでブラックアウトを迎えた。
更にレース終盤には、ターン7とフィニッシュラインとの間のマーシャルポストで計12回に渡って青旗を意味するブルーパネルが点灯されたにも関わらず、後続のピエール・ガスリー(アルファタウリ)に進路を譲らなかったとして、5秒ペナルティと1点のペナルティポイントが科された。過去12ヶ月間での累積点数は4点に達した。
車両パフォーマンス部門を率いるデイブ・ロブソンは、スタート手順違反に関してチームに非があったと認めた。
「グリッド上で軽微なレギュレーション違反があったとして、ニコラスは即座にペナルティを受ける厳しい1日を過ごした」
「あれは我々に非があった。プロセスを見直して今後このような事が起こらないようにしなければならない」
「ニコラスは終始、厳しいレースを強いられることになったが、暑いコンディションの中、決して簡単ではない1ストップレースを成功させた」
当のラティフィは「ただ押し戻されただけであって、クルマに何か変更を加えたわけじゃないし、もう少し寛容さがあっても良かったんじゃないかと思う」と振り返った。
「残念な事に、レースが始まる前にペナルティによってすべてが台無しになってしまった」
「集団から遠く引き離されてしまい、早々に周回遅れになってしまった。幾度となくブルーフラッグが振られる中でのレースだった」
「結局レースはすごく長く、孤独なものになった。走行距離と周回数を稼ぐことはできたけど、全体的に今週末は厳しかった」
「忘れられない1日になってしまったけど、次は僕にとって初めてのホームレースだ。これからカナダに直行する予定だ」
6月12日(日)にバクー市街地コースで行われた2022年F1第8戦アゼルバイジャングランプリ決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンが今季5勝目を飾った。2位にセルジオ・ペレスが続き、レッドブルが1-2を達成。3位表彰台にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が滑り込んだ。
ジル・ビルヌーブ・サーキットを舞台とする次戦カナダGPは6月18日のフリー走行1で幕を開ける。