決勝レースを前に水分を補給するアルファタウリのピエール・ガスリー、2022年6月12日F1アゼルバイジャンGP決勝レース
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ガスリー、殊勲5位で5戦ぶり入賞「メルセデスと張り合えた」2度目のVSCがなければハミルトンを抑えて4位だった?

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アルファタウリのピエール・ガスリーはF1アゼルバイジャンGPで予選・決勝共にメルセデス勢と張り合い、5位でフィニッシュして第3戦オーストラリアGP以来、5戦ぶりにポイントを獲得した。

ガスリーはシルバーアローの2人と同じく、カルロス・サインツ(フェラーリ)のリタイヤに伴い導入されたバーチャル・セーフティーカー(VSC)のタイミングでミディアムからハードタイヤに履き替えた。

33周目にケビン・マグヌッセン(ハース)が白煙を吐きストップすると、2度目のVSCが導入された。このタイミングでルイス・ハミルトンは2セット目のハードに履き替えたが、アルファタウリは予選重視でハードを1セットしか残しておらず、ガスリーはステイアウトした。

この結果、フレッシュタイヤのアドバンテージを持つハミルトンに対し、残り7周という最終盤に4位の座を奪われた。ガスリーは規定周回数の8割以上を1セットのハードで走り続けなければならなかった。

過酷なレースを覚悟していた

ピエール・ガスリー決勝: 5位 / グリッド: 6番手

今日は僕らにとって本当に信じられないようなレースになった。シーズン序盤の状況を思うと、こうしてトップ5でフィニッシュできて本当に良かった。これまではあまり運に恵まれなかったから、特にこのバクーでクリーンな週末を過ごせた事も良かったと思う。

プラクティスの段階からミスもなく素晴らしいペースを刻み、昨日の予選では今シーズンの最高成績を上げ、そして今日は今季最高位でフィニッシュすることができた。ルイスとのバトルも楽しかったよ。

新品のハードタイヤが1セットしかなく、スタートする前から過酷なレースになる事は分かっていたから、何事もなく終わる事を願ってたんだけど、2度に渡ってバーチャルセーフティカーが導入されてしまった。あれは残念だった。だって僕らに有利な展開にはならない事は分かっていたからね。

ピットインしてタイヤを交換したルイスを相手に懸命にディフェンスしたけど、向こうの方が遥かに速かった。レースを通してタイヤを温存しようと頑張っていたけど、あの時のタイヤの状態はあまり良くなかったんだ。

結局のところ、メルセデスと張り合えるって事は、僕らが本当に良い仕事をしているって事だし、大量ポイントでフィニッシュできてチームにとって最高の1日になったよ。


6月12日(日)にバクー市街地コースで行われた2022年F1第8戦アゼルバイジャンGPの決勝では、3番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンが今季5勝目を飾った。2位にセルジオ・ペレスが続き、レッドブルが1-2を達成。3位表彰台にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が滑り込んだ。

ジル・ビルヌーブ・サーキットを舞台とする次戦カナダGPは6月18日のフリー走行1で幕を開ける。

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