ルクレール「理解に苦しむ」PU問題で今季2度目のDNF、ランキング3位に後退
スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールは6月12日に開催されたF1アゼルバイジャンGP決勝レースで、過去3戦で2度目となるパワーユニットのトラブルに見舞われ、首位走行中にリタイヤを余儀なくされた。
ルクレールはレース20周目のホームストレートで車体後部から大量の白煙を吹き、惰性でピットへと転がり込みクルマを降りた。ルクレールは第6戦スペインGPでも同じ様にパワーユニットの故障に見舞われた。
失意のレースを終えたルクレールは「痛い。二度と起こらないように良く調べなきゃならない。なんて言ったらいいのか本当に分からない。本当に、本当にガッカリだよ」と厳しい表情を浮かべた。
「シーズンの序盤は特に大きな問題もなく、速さもあったんだけど…。でも何かを徹底的に変えたわけじゃないし、どちらかと言えば改善しただけなんだから理解に苦しむ」
「もちろん、今日起きた出来事の全体像を把握できているわけじゃないけど、個人的にはまた痛い目に遭う事になってしまった」
バクー市街地コースでのレースでは、チームメイトのカルロス・サインツもリタイヤを余儀なくされた。こちらは油圧系統が疑われている。
「ハイドロリックが逝ってしまったんだ」とサインツは説明した
「チームにとって悪い1日になってしまい本当に残念だけど、いつか良い日に恵まれる事もあると思う。今のところ2022年シーズンは僕の思い通りになっていない」
フェラーリF1パワーユニット勢は本家だけでなく、周冠宇(アルファロメオ)とケビン・マグヌッセン(ハース)も技術的な問題によってリタイヤを強いられた。マグヌッセンはルクレールと同じ様に白煙を吹いて停車した。
ライバルのレッドブルが1-2フィニッシュした事で、コンストラクターズ選手権でのギャップは36点から一気に80点にまで拡大。またルクレールは、ドライバーズ選手権でセルジオ・ペレスにランキング2位の座を奪われ3位に後退した。
6月12日(日)にバクー市街地コースで行われた2022年F1第8戦アゼルバイジャングランプリ決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンが今季5勝目を飾った。2位にセルジオ・ペレスが続き、レッドブルが1-2を達成。3位表彰台にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が滑り込んだ。
ジル・ビルヌーブ・サーキットを舞台とする次戦カナダGPは6月18日のフリー走行1で幕を開ける。