エルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催される2016年のメキシコGP。木曜日のプレスカンファレンスには、ペレス、グティエレス、サインツ、オコン、ロズベルグ、エリクソンの6名が参加した。

セルジオ・ペレス

Q:メキシコGP開催を前に、信じられない興奮が満ち溢れています。チェコ（ペレスの愛称）、去年のドライバーズパレードはファンからの興奮が凄かったですよね。今回はどのような感じになるか教えてください。

セルジオ・ペレス
「そうだね、まずはじめに言っておくけど、僕はとても幸せだよ。このレースをずっと待っていたし、火曜日にメキシコについてすぐここに来たんだけど、興奮の度合いは去年よりも大きそうだよね。F1の人気も高まってるしね。僕はそのことを誇りに思っているし、そんな彼らにとって日曜が最高のものになって欲しいと思ってるよ。願わくば良いレースを披露したいし、力強いパフォーマンスを見せてあげたい。」

「母国レースではコンマ2秒のゲインがあるってみんなよく言うよね。週末を通して受け取るエネルギーは驚異的だし、今週末もそうなるだろうし、ベストを披露するためにここに来ているわけだから、それは実際にそのとおりだと思うよ。イベントが目白押しだから週末は僕にとってはあっという間に過ぎちゃうと思う。すべての瞬間を楽しむし、彼らにベストを披露するって誓うよ。」

エステバン・グティエレス

Q:エステバン、あなたにとって初のメキシコGPとなりますが、コンマ2秒のゲインはあなたにとっても同じですか？

エステバン・グティエレス
「ここにいるのは素晴らしい気分だし、全ての人が興奮しているのが分かるよ。家族、友人、ファンなど僕らをサポートしにここに来てくれる全ての人達と一緒に、この素晴らしい週末、そしてこの素晴らしい習慣を共有できることを誇りに思っているよ。」

「週末を通してずっとおおきなパーティーが開かれ続けているような感じがするよ。みんなワクワクしているよね。みんなからのサポートにとても感謝しているし、今週末は出来うる最高の結果を残すために全力で取り組むつもりだよ。自分の故郷でF1が開催されるんだから、みんなで一緒に楽しみたい。」

Q:あなたは去年ハースのドライバーになることを発表しましたよね。2017年の計画はどんな感じですか？

エステバン・グティエレス
「ジーン（チーム代表のジーン・ハース）はメディアで包み隠さず述べていると思うよ。彼らはもう数レース待ってほしいんだよ。幸運なことに、僕らには今真剣に検討している他のいくつかの選択肢があるんだ。シーズンの終わりまでの数戦ずっと待ち続けるというリスクは取りたくないので、速やかに決断することが重要だと思う。2つの選択肢の両方を逃してしまう可能性があるからね。僕らは今ベストを尽くしてるし、物事は来シーズンに向けてうまく進んでいると思うよ。」

Q:交渉の最終期限はあるのですか？

エステバン・グティエレス
「今後2週間の間が最終期限だよ。」

セルジオ・ペレス

Q:チェコ、あなたに戻りますが、今のあなたのチームメイトは来年ワークスチームに行きますね。あなたは納得の上でフォース・インディアにとどまるのですか？

セルジオ・ペレス
「チームには素晴らしいポテンシャルがあると思うよ。僕がチームに来てからの全てのシーズンで僕らは前進してるよね。これは簡単なことじゃないよ。今や僕らはコンストラクターズ4位だし、Top3のチームの席に空きはないから、今もし動くんだとすると現状維持か後退になると思ってる。来年の新しいマシンを見て、僕によって最善なのはここにとどまることだと感じたんだ。彼らは僕を信頼してくれているし、僕のキャリアを大きく伸ばしてくれたフォース・インディアに誠意を見せたい。」

エステバン・オコン

Q:フォーミュラ1ドライバーとしてデビューして6戦、大きく躍進し空席のシートへの噂が絶えないのですが、2017年の計画は最終的に自分で決めることができそうですか？もしくは決定権はメルセデスにある？

エステバン・オコン
「まず始めにチームと共に大きく躍進することができて本当に幸せだよ。チームとは本当に力強く仕事をしている。シーズン半ばからの仕事は簡単ではなかったけれど、この前進は本当に嬉しい。メルセデスは僕のキャリアのマネージメントをしてくれている。とりあえず僕は残りのレースに集中してそれからどうなるかは様子を見てみるよ。」

Q:今よりも大きなチームでレースする準備はできていますか？それともマノーにとどまるほうがあなたのためになるのでしょうか？

エステバン・オコン
「わからないよ。僕は出来る限り残りのレースに集中すると言った。いい仕事ができれば常にいい交渉の機会が得られるはずだからね。」

マーカス・エリクソン

Q:マーカス、先週のオースティンでは今シーズン最高の11位でフィニッシュしました。ザウバーの買収後初めて前進を感じられたのではないですか？

マーカス・エリクソン
「うん、そうだね。シンガポールからの数戦僕らは正しいステップを踏んできた。レースを進める毎に予選も含めてトップ10に近づいている。オースティンではもう一ついいことがあったんだ。Q1では純粋に14番手のペースがあった。これはすごくポジティブなことだ。レースでは長い間11位を走っていて、残り10周を切ったところでタイヤに苦戦していた僕はいくつかポジションを落としてしまったんだけれど、チームと共に強力にプッシュしていい方向に向かうことができたんだ。」

「アップデートの甲斐あって車もどんどん良くなっているしね。着実に前進してるよ。この3週間最大限のプッシュをしてきたけれど必要なのは継続することだよね。知ってると思うけど、僕らはポイントを獲得してチャンピオンシップでマノーの上を行くことを狙っているよ。僕らははっきりと正しい方向に進んでいる。」

Q:そうですね。チームには本当にポイントが必要です。残り3レースのうちどこにそのチャンスがあると思いますか？

マーカス・エリクソン
「どのレースにもチャンスはあると思う。でも実際はトップ10に対してまだコンマ何秒か足りていないので難しいことはわかっている。レースはリタイアがあったりして何が起こるかわからないのできちんとレースに留まってできるだけ高いポジションにいてそのチャンスをものにしたいと思う。このレースによりチャンスがあるかと言われると難しいけど、その機会が得られればものにしたいね。」

カルロス・サインツ

Q:カルロス、オースティンではフェルナンド・アロンソとのバトルもあり素晴らしいレースでしたよね。あなたはよく”彼は自分のインスピレーションだ”と言いますが、同じF1ドライバーとして彼とレースをすることで何か別の充足感を感じていますか？

カルロス・サインツ
「F1ドライバーになったことですでに大きな達成感があるよ。なんてったって世界で最も速い21人のドライバーとレースをしているんだからね。でもそうだね、フェルナンドとの戦いはちょっと特別だよ。僕は彼がF1デビューした2003年から全部のレースを見ながら育ってきたんだ。それが突然オースティンの最終ラップで彼と5位争いをしているんだから、そりゃ特別だったよ。ただその時点ではよくわからなかった。寝る前になってやっと特別な感じがしてきた。僕のマシンにはいい戦いをするために必要なグリップがなかったけれど、すっごく楽しかったよ。」

Q:先週トロロッソはダニール・クビアトの2017年残留を発表しました。かつてのトロロッソの中でも最も経験のあるドライバーラインナップになり、ルノーエンジンに変わります。それは来年のあなたにとってどんな影響があるでしょうか。何をもたらすのでしょうか？

カルロス・サインツ
「トロロッソは今のところ絶えず前進しているよ。今年はパワー不足がネックになっていたね。でもオースティンでの車を見たらわかるよね、なかなかだったでしょ。僕はドライブを楽しんでいるよ。ジェームズ・キーとスタッフたちはこの何年かずっといい仕事をしていてくれているよ、ルノーエンジンもね。トロロッソは来年に向けてこのマシンを最大限に活かせる僕とダニー（ダニール・クビアト）というラインナップでより良いコンストラクターズチャンピオンシップを目指せるはずだ。正しいドライバーラインナップはともうちょっとのストレートスピードは僕らに強力な結果をもたらしてくれると思っている」

ニコ・ロズベルグ

Q:ニコ、ここまであなたにとって素晴らしいシーズンになっていますよね。ここメキシコでワールドチャンピオンが決まるかもしれません。それを意識しないことはないと思うのですがどのように気持ちを切り替えてレースをしますか？

ニコ・ロズベルグ
「よくわかっているよ、うんそうだね、ここまではとてもいいシーズンだった。これから最終戦に向けてルイスとのバトルはとてもおもしろくなっていくと思うよ。以前にも同じようなことがあったけど、まあとにかくすごいよ。前にも言ったけど、最高のパフォーマンスを達成する瞬間って自分がコントロールできることに焦点を合わせているときなんだ。だからここメキシコではレースに勝つことを目指すよ、それだけだ。」

Q:ルイスとのバトルは激しいですが、チーム内の雰囲気はどうですか？2014年のときのようでしょうか、それとも何か違う感じですか？

ニコ・ロズベルグ
「雰囲気はとてもいいよ、本当にね。例えば先週の日曜日の夜はオースティンで素晴らしいパーティーをしたしね。全てのメカニック・エンジニアと一緒に。チームとは長い道のりを歩んできていて、今はどこのサーキットでもとても強い。チームの雰囲気でさえもだ。同じ目標を目指し一緒に同じ時間を過ごしてきた。全てにおいて。雰囲気は最高だよ。みんないつの間にかこのバトルに興奮してしまうはずさ。」

Q:あなたとルイスの間にあるダイナミックさとはどんなものですか？

ニコ・ロズベルグ
「そんなに考えたことがないからわからないよ。僕は自分の仕事をして可能な限り最高の結果を得た。もちろん張り詰めたところはあるんだけど、最近はそこまででもないよ。」

F1メキシコGP特集