雨に濡れるマリーナベイ市街地コースを舞台に行われた2022年F1第17戦シンガポールGP土曜3回目のフリー走行で、シャルル・ルクレール（フェラーリ）が0.526秒差でマックス・フェルスタッペン（レッドブル）を退けタイムシートのトップに立った。

グランプリ2日目を迎えた10月1日の現地は朝方に雷雨に見舞われ、その後も降ったり止んだりの雨模様で、予選結果を占うセッションは気温26℃、路面29℃のウエットコンディションでスタートした。

ただしピットレーン出口は赤信号と共に閉鎖されていたため誰もコースに入る事はできず、ピットオープンとなったのは雨が上がった後、開始30分後のことだった。

予選前に再び雨が降る可能性もあり、ウェット路面でのパフォーマンスを確認する意味でも各チームは積極的に周回数を重ねた。

コンディションは終盤に向けてフルウェットからインターミディエイトへと変化。フェラーリとレッドブルがトップを争う展開となり、ルクレールのチームメイト、カルロス・サインツが3番手につけた。

セルジオ・ペレス（レッドブル）は5番手と、フェルナンド・アロンソ（アルピーヌ）に4番手を許したものの、その差は僅か1000分の97秒だった。後続に大きなギャップを築いたトップ5の速さが目立った。

滑りやすく難しい状況ながらもクラッシュなどの大きな事故はなく、黄旗が振られたのはジョージ・ラッセル（メルセデス）とピエール・ガスリー（アルファタウリ）、そしてウィリアムズ勢がエスケープに逃れた時のみだった。

滑りやすいコンディションの中、グリップ不足に苦しむ7度のF1王者、ルイス・ハミルトン（メルセデス）の後方についた角田裕毅は無線で「何やってんだこいつは！」と怒鳴り散らす場面があった。僚友からコンマ4秒遅れの15番手でクルマを降りた。

なおミック・シューマッハ（ハース）はピットアウトの際に右リアタイヤが適切に装着されていなかったようで、チームからマシンを停めるよう指示される場面があった。

全3ラウンド、計1時間が予定される2022年F1シンガポールグランプリ公式予選は、日本時間10月1日(土)22時からマリーナベイ市街地コースにて行われる。

2022年F1第17戦シンガポールGPフリー走行3（FP3）リザルト

コンディション

セッション概要

サーキット

F1シンガポールGP特集