
契約を6年残したホーナー、解任補償だけで約140億円。レッドブル決算で巨額支払い判明
レッドブル・テクノロジー社の2025年決算報告により、レッドブルの元F1チーム代表クリスチャン・ホーナーが、解任に伴う補償として6698万8000ポンド(約140億円)の支払いを受けていたことが判明した。
通常報酬の902万9000ポンド、確定拠出年金への会社拠出である1万ポンドを合わせた総額は7602万7000ポンド(約158億円)に上る。これらは「最高額の報酬を受けた取締役」への支払いとして記されている。
この補償額を巡っては、レッドブル・レーシング社とレッドブル・テクノロジー社の開示額を合算し、ホーナーが計1億482万ポンドを受け取ったと一部で報じられているが、レッドブル・テクノロジー社の決算報告は子会社を含むグループ全体の金額であり、この数字は二重計上となっている。
レッドブル・レーシング社は、レッドブル・テクノロジー社の100%子会社であり、レッドブル・テクノロジー社の決算書には、「2024年の取締役報酬の開示は会社単体のみであり、2025年の開示はグループを対象としている」と明記されている。
20年率いたホーナー、契約6年残し退任
ホーナーは2005年から2025年までの約20年間にわたり、レッドブル・レーシングのチーム代表兼CEOを務めた。この間にチームは124回のグランプリ優勝を果たし、ドライバーズ選手権で8回、コンストラクターズ選手権で6回のタイトルを獲得。その職責はF1チームの運営に加え、パワートレインズ事業や先端技術事業にも及んだ。
だが、チームの低迷や、その後の内部調査で申し立ては退けられたものの、女性従業員に対する不適切な行為を巡る疑惑を受け、親会社のレッドブルGmbHは2025年7月9日、ホーナーの即時退任と、その後任にローラン・メキーズを据える人事を発表した。
ホーナーがイギリスの日刊紙『The Times』のインタビューで明かしたところによれば、レッドブルとの契約は6年残っていた。両者は同年9月、解任に伴う補償を含めた契約終了に合意した。
レッドブル離脱後、ホーナーはF1への復帰を模索し続けている。