
バスール去就説にフェラーリ動く。ホーナー発言で憶測再燃、急きょ見解を表明
チーム代表を務めるフレデリック・バスールの去就を巡る憶測を受け、スクーデリア・フェラーリが沈静化に動いた。レッドブルの元チーム代表クリスチャン・ホーナーがフェラーリ加入への関心を示す中、急きょ報道陣への説明の場を設け、現体制を支持する立場を明確にした。
ホーナーが第15戦アゼルバイジャンGPに先立ち、チームの株式を得られなくても働きたい唯一のF1チームは、「夢」の存在であるフェラーリだと語ったことで、バスールの去就への関心が高まった。
当のバスールはバクーでの決勝後、自身の去就を巡る質問が繰り返される状況に不満を示し、ホーナーの存在が、自身とフェラーリにとって気が散る要因の一つになっていると認めた。
「何も変わっていない」バスール信任を表明
フェラーリの母国イタリアのメディア報道によると、フェラーリは「スクーデリアとそのリーダーシップを巡って、多くの憶測が飛び交っている」としたうえで、次のように述べた。
「なぜもっと早く我々が反応しなかったのか、疑問に思った人も多いだろう。理由は単純で、こうした話が自然に収まることを期待していたからだ」
「フェラーリの立場は明確だ。何も変わっていない。フェラーリはすでに決断を下している。フレッド(バスール)と彼のチームへの以前からの信頼は、今も変わっていない」
バスールは2023年初めにマッティア・ビノットの後任としてチームに加わり、2025年7月にフェラーリとの契約を更新した。ただ、チームは「複数年契約」と説明するにとどめ、具体的な契約年数を明らかにしなかった。
王座遠のくフェラーリ、雑音を排し性能向上へ
フェラーリは技術規則の刷新を好機と捉え、今年タイトル争いに加わることを目指していた。だが、開幕当初はパドックの期待を集めたものの、シーズンが進むにつれ、特にパワーユニット(PU)の性能でメルセデスとレッドブルに後れを取っていることが明白となった。
バクーでのレースを終えてはコンストラクターズ選手権2位につけているものの、首位メルセデスには160ポイント差をつけられており、もっぱら72ポイント後方の3位マクラーレンから順位を守る戦いを強いられている。
フェラーリは「我々の目標は、再びコース上での仕事に世間の注目を戻すことだ」と語る。
「こうした騒音は何の助けにもならない。チームが本来最優先で取り組むべきこと、つまりコース上で結果を出すことに集中できる環境を整えるよう努めるのも、我々の責任だ」
「外部から出てくる憶測や仮説を、我々自身がさらに煽るつもりはない。仕事に集中し、パフォーマンスを向上させ、前を向いていきたい。それがフェラーリの精神だ。謙虚さを持ち、将来に完全に集中する」
アゼルバイジャンGPを6位で終えたルイス・ハミルトンは、バスールの下でチームが良い方向に進んでいると今も確信しているかとの問いに、短くこう答えている。
「そうだ」