マリーナベイ市街地コースを周回するセルジオ・ペレス(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)、2022年9月30日F1シンガポールGP FP1
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ハミルトン、今季初のトップタイム!フェルスタッペンに0.084秒差で最速発進 / F1シンガポールGP《FP1》結果とダイジェスト

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アジアラウンドの初戦、シーズン17戦目となる2022年F1世界選手権シンガポールGPが9月30日にマリーナベイ市街地コースで開幕を迎え、日本時間19時から金曜1回目のフリー走行が行われた。

グランプリ一発目のセッションを制したのはルイス・ハミルトン(メルセデス)。本大会でのタイトル獲得に向けて優勝が絶対条件のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に対し、1000分の84秒差をつけてタイムシートのトップに立った。

マリーナベイ市街地コースを周回するマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2022年9月30日F1シンガポールGP FP1Courtesy Of Red Bull Content Pool

マリーナベイ市街地コースを周回するマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2022年9月30日F1シンガポールGP FP1

7度のF1ワールドチャンピオンがトップタイムを記録したのは今季初。メルセデスW13は優勝を争える程の競争力はないものの、バンプがないハイダウンフォースサーキットでは比較的良好なパフォーマンスを発揮してきた。

シンガポールGPの主催者は本大会に先立ち、コースの大部分を再舗装した。結果、幾つかは残っているものの、メルセデスのアキレス腱であるポーパシングやバウンシングの誘引となるバンプは減少した。

マリーナベイ市街地コースの再舗装区間、2022年F1シンガポールGP

マリーナベイ市街地コースの再舗装区間、2022年F1シンガポールGP

ハミルトンの僚友、ジョージ・ラッセルも5番手とポジション的には上々だが、ギャップは1秒と開いた。また、タイヤをロックアップさせターン11のバリアにノーズを打ち付ける場面もあった。

フェルスタッペンとチャンピオンシップを争うシャルル・ルクレール(フェラーリ)は3番手、本人は既に諦めているものの同じく戴冠の可能性が残されているセルジオ・ペレス(レッドブル)は4番手タイムをマークした。

ルクレールはセッション開始時にブレーキトラブルに見舞われ走行時間をロスした。マリーナベイは1周の約22%がブレーキングに費やされるコースで負荷が大きい。

チームメイトのカルロス・サインツは最初のフライングラップで2度に渡ってクラッシュしかねない場面に直面するなどセットアップ不良に苦しみ6番手と、こちらも難しい滑り出しを強いられた。

ランス・ストロール(アストンマーチン)は8番手と好タイムを残したが、ターン5で壁に衝突し、赤旗の原因を作った。

1周あたりコンマ5秒ものゲインがあるとも噂される新型フロアとディフューザーを含むアップグレードを持ち込んだアルピーヌは、エステバン・オコンが7番手、フェルナンド・アロンソが10番手を刻んだ。ただしアップグレードはFP2以降に投入する。

アルピーヌ同様、空力アップグレードを持ち込んだアルファタウリはピエール・ガスリーが9番手をマークしてトップ10に名を連ねた。マリーナベイ初走行の角田裕毅はコンマ8秒遅れの15番手でクルマを降りた。

日没時に開始時刻を迎えたオープニングセッションは気温29℃、路面温度37℃のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリは最も柔らかいレンジのC3からC5までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。

2022年F1第17戦シンガポールグランプリ2回目のフリー走行は日本時間9月30日(金)22時から1時間の日程で開催される。

2022年F1第17戦シンガポールGPフリー走行1(FP1)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:43.033 19
2 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・RBPT 1:43.117 +0.084 20
3 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:43.435 +0.402 16
4 11 セルジオ・ペレス レッドブル・RBPT 1:43.839 +0.806 15
5 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:44.066 +1.033 20
6 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:44.138 +1.105 23
7 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:44.736 +1.703 23
8 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:45.221 +2.188 12
9 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・RBPT 1:45.258 +2.225 23
10 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:45.336 +2.303 11
11 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:45.354 +2.321 21
12 3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:45.724 +2.691 20
13 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 1:45.725 +2.692 23
14 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:46.028 +2.995 21
15 22 角田裕毅 アルファタウリ・RBPT 1:46.081 +3.048 25
16 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:46.119 +3.086 19
17 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:46.408 +3.375 24
18 47 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 1:46.601 +3.568 22
19 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:46.680 +3.647 21
20 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:47.092 +4.059 17

コンディション

天気晴れ
気温29℃
路面温度37℃

セッション概要

グランプリ名 F1シンガポールGP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 マリーナベイ市街地コース
設立 2008年
全長 4940m
コーナー数 19
周回方向 反時計回り

F1シンガポールGP特集