抗議チラつかせるレッドブルに「スコアマークは存在しない」とメルセデス、ウイングの合法性に自信
メルセデスのトラックサイド・エンジニアリング部門を率いるアンドリュー・ショブリンは、レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表が主張するような「スコアマーク(擦り傷)」なるものは存在しないとして、リアウイングの合法性に自信を示した。
ホーナーはF1カタールGPの金曜FIA記者会見で、翼端板に「ウイングがたわんだ事でついたような痕跡」があるとして、シルバーアローの印象的なトップスピードの秘密はリアウイングにあると主張した。
レッドブルはこれがレギュレーション違反だと考えており、ホーナーはメルセデスが今後も同じウイングを使い続ければFIAに対して異議申し立てを行うと強く警告した。
これに対してショブリンは、Sky Sportsとのインタビューの中でホーナーの主張について問われると”スコアマーク”の存在を否定し、FIAが調査を望むのであれば大歓迎だと胸を張った。
「我々が見たところ、スコアマークはなかった。それが何なのかは良く分からない。消えるようなものじゃないらしいしね」とショブリン。
「我々としては、自分達のクルマに搭載されているものに完全に満足している」
「FIAには対して我々は、好きなだけ調べてもらうようにしている。彼らは我々のクルマを何も問題視していない」
「我々は各々のサーキットに足を運び、自分たちが所持している中で最も速いウイングが何かを調べ、それをボルトでクルマに取り付けるという事をただ続けていくだけだ」
「他のチームからのアドバイスを受けるつもりはない」
前戦サンパウロGPでの48周目のインシデントを巡る再審請求を含め、シーズン最終局面に向けてチャンピオンシップを戦う両者による争いはコース外にも飛び火しているが、ショブリンは「両陣営から迫撃砲のようなものが飛び交っているのかもしれないが、我々のチームは真に一丸となっている」と述べ、チームに雑念はないと主張した。