2021年3月27日のF1バーレーンGP予選でアストンマーチンAMR21を駆るセバスチャン・ベッテル
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

アストンマーチン:ベッテルは黄旗の影響でQ1敗退のみならず最後尾転落の危機、ストロールは大量得点に期待

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2021 F1開幕戦バーレーンGP公式予選に挑んだアストンマーチンF1チームは、ランス・ストロールが10番手に付けた一方、セバスチャン・ベッテルは黄旗の餌食となり18番手でQ1敗退を喫した。

ベッテルはQ1の最終盤に発生した2つのインシデントの影響をモロに受けた。ターン1ではニキータ・マゼピン(ハース)がスピンを喫し、ターン8ではカルロス・サインツ(フェラーリ)がエンジントラブルにより停止。これにより黄旗が振られた。

ターン8でのシングルイエローに関してはベッテルの他に、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)、ランス・ストロール(アストンマーチン)の計4名が適切に減速しなかった可能性があるとして審議の対象となったが、スチュワードはお咎めなしの裁定を下した。

他方ターン1のインシデントについて、ベッテルはシングルイエローと認識していたようだが、実際にはダブルイエローであったようで、スチュワードは決勝当日の現地13時30分、レース開始6時間半前にベッテルにオフィスに来るよう招集命令を出した。仮に違反裁定が下ればグリッド降格やペナルティポイントが科される可能性がある。

イエローフラッグ

Aston Martin:F1バーレーンGP予選

セバスチャン・ベッテル予選: 18位, FP3: 14位

今日の結果は僕らが望んでいたものではなく、残念なものになったと言って良いと思う。

Q1の1回目のアタックでは、かなり余力を残していたんだけど、2回目のアタックの際に2度もイエローフラッグが振られてしまい、Q2に進む事ができなくなってしまった。

最初はターン1で、その後でもう1回黄旗が出てしまった。不運にもコース上での走行ポジションが悪かった。

その一方で、クルマの感触は予選に入ってより改善していた。テスト後に取り組んできた全ての作業が良い方向に向かっているから、今後は更に速くなる可能性がある。

確かに望んでいた場所からのスタートじゃないけど、大切なのは明日の結果だ。僕らの仕事はあらゆるチャンスを最大限に活かして結果を待つことだ。

ランス・ストロール予選: 10位, FP3: 9位

今日はいい戦いができた。コンマ1~2秒の差でQ2ノックアウトになるような状態だし、今年のミッドフィールドが昨年以上に接近している事は明らかだ。

AMR21の感触は良いけど、これからも改善を続けてQ3上位に食い込んでいくための努力が必要だ。やるべき仕事は山積みさ。

開幕戦は何時だって予測不可能でエキサイティングだから、明日のレースが本当に楽しみだよ。

トップ10圏内から上手くスタートを切って、しっかりとタイヤをマネジメントし、適切な戦略を実行に移せば大量ポイントが狙えるはずだ。

今夜はとにかく集中してマシンへの理解を深める事が重要だ。


ポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手はルイス・ハミルトン、3番手はバルテリ・ボッタスのメルセデス勢が続く結果となった。

2021年 F1バーレーングランプリ決勝レースは、日本時間3月28日(日)24時10分にスタート。1周5412mのバーレーン・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。

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