フェラーリ、”全方位的に改善”した2021年型F1マシン「SF21」の新車発表日時とエンジンサウンドを公開
スクーデリア・フェラーリは2月12日午前9時、マラネロのF1開発部門ゲスティオーネ・スポルティーバで、2021年型F1マシン「SF21」に搭載された最新パワーユニットに初めて火を入れた。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックに関連する作業プロトコルに則り、チームは最小限の人員体制のもと、数秒間に渡ってエンジンを稼働させた。
チーム代表を務めるマッティア・ビノットはこれに先立ち、オンライン接続されたチームメンバー達に向かって「2021年のシーズンはここから始まる」と語りかけた。曰く、「SF21」は開発が可能な全ての領域で全方位的に改善を果たしているという。
「我々の行く先には多くの課題が待ち受けている事だろうが、我々はより素晴らしい仕事を行うべく決意を固めている」とマッティア・ビノットは語った。
「開発が許可されているすべてのエリアでマシンは改善されている。目指している目標を達成すべく、我々は決意と集中力を持って仕事に取り組む必要がある」
スクーデリアはパワーユニット不正疑惑に関する2019年末のFIA技術指令書を経てパフォーマンスが激減。昨年はハースとアルファロメオを含む跳馬製PUを搭載する全てのチームが軒並み前年を大きく下回るパフォーマンスに甘んじた。
チャンピオンシップ6位という屈辱のシーズンを背に、スクーデリアは今年セバスチャン・ベッテルに代えてカルロス・サインツを起用した。シャルル・ルクレールと新加入のスペイン人ドライバーは、僅か3度の表彰台獲得に終わった2020年シーズンを過去のものとすべく、新シーズンに向けて準備を重ねている。
チームは体制発表を2月26日に、そして新車「SF21」のローンチイベントを3月10日にそれぞれオンライン上で開催する事を明らかにした。
3日間に渡るプレシーズンテストは、体制発表の2日後となる3月12日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで開幕を迎える。