史上初のフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)入りが決まったマヤ・ヴィーグ
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フェラーリ初の女性育成ドライバーが誕生!16歳マヤ・ウォグ、最高峰F1を目指す

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F1世界選手権に参戦するスクーデリア・フェラーリは1月22日(金)、16歳のオランダ人レーシングドライバー、マヤ・ウォグをフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)に迎え入れた事を発表した。跳馬史上初の女性育成ドライバー誕生だ。

スペイン生まれのマヤ・ウォグ(Maya Weug)は、ベルギー人の母とオランダ人の父の下に生まれたオランダ国籍のハーフで、7歳の時にクリスマスプレゼントとして中古のカートを手に入れキャリアをスタートさせると、スペイン国内のカート選手権で腕を磨き、2018年12月には「リシャール・ミル若手タレントアカデミー」に選出された。

マヤ・ウォグのFDA入りは、若手女性ドライバーの育成を目的とする国際自動車連盟(FIA)の新たなプロジェクト「FIAガールズ・オン・トラック・ライジングスターズ」によって実現した。

2020年FIAガールズ・オン・トラック・ライジングスターズの最終ステージに進んだ4名の若手女性ドライバーとスクーデリア・フェラーリのマッティア・ビノット代表
FIAガールズ・オン・トラック・ライジングスターズに選出されたマヤ・ウィーグを含む4名のファイナリスト / © Ferrari S.p.A.

Black Lives Matter運動に象徴されるように世界的に多様性が叫ばれる中、FIAは昨年、女性ドライバーの発掘・育成を目的としてウィメン・イン・モータースポーツ委員会と共に同プロジェクトを設立。マヤ・ウォグが145か国からノミネートされた12歳から16歳の女性ドライバーの中で頂点に立った。

なお同プロジェクトには、元F1ドライバーの野田英樹の娘Juju(野田樹潤)も参加。8名にまで絞り込まれた第2回トレーニングキャンプまで進出したものの、惜しくも最終選考には残れなかった。

スクーデリア・フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットはマヤ・ウォグの加入について「未来のフェラーリF1ドライバーを形作るための重要な瞬間だ。彼女は我々のサポートの下で腕を磨き、FIAが認定するF4選手権の一つに参加する」と説明した。

また、シャルル・ルクレールのファンを自認するマヤ・ウォグは「この日のことは一生忘れません!FDAに参加する初の女性ドライバーになれたことをとても嬉しく思っています。私を信じてくれた人たちに対して、私がFDAのユニフォームを着る資格があることを証明するためにも全力を尽くすつもりです」と語った。

F4マシンに乗るマヤ・ウォグ
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