メルセデス、牙城シルバーストンで最前列独占記録を66回に更新「我々は別リーグにいる」
メルセデスAMGは8月1日のF1イギリスGP公式予選で、ルイス・ハミルトンが今季3度目、通算91回目、シルバーストンでは7度目となるポールポジションを獲得した。母国レースでのポール回数としては史上最多。バルテリ・ボッタスは通算66回目のQ3進出を決めて2番手タイムを刻んだ。
メルセデスにとってシルバーストンでのポールは8年連続であり、同一会場での連続ポール記録としては史上最多となる。また、フロントロウ独占回数を66回に伸ばし、スクーデリア・フェラーリが持つ史上最多記録を奪い返した。
土曜のセッションを振り返ったトト・ウォルフ代表は「非常に満足だ。だがそのせいで、おそらく新しい友達はできないだろうが」と饒舌に語り、更には「まるで我々だけの独自リーグにいるようだった」とも述べ、パフォーマンスの高さを誇り、それを可能足らしめたファクトリーの面々の労をねぎらった。
決勝レースもまた、メルセデスの2台だけの優勝争いとなるのだろうか?
その可能性は十分にあるが、エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは「昨日のロングランで我々にかなり接近していたし、傾向的に予選よりもレーストリムの方が好調」であるとして、名指しでレッドブル・ホンダを挙げ、警戒感を示した。
Pos | Driver | Team | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ハミルトン | メルセデス | 1:25.900 | 1:25.347 | 1:24.303 |
2 | ボッタス | メルセデス | 1:25.801 | 1:25.015 | 1:24.616 |
3 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:26.115 | 1:26.144 | 1:25.325 |
メルセデス:F1イギリスGP予選
ルイス・ハミルトン予選: 1位, FP3: 2位
この気持ちはいつまでたっても変わらない。それは確かさ! 予選に向けて幾つかマシンに変更を加えたんだけど、フィーリングが悪化してしまい、最初の2セッションは本当に手こずってしまった。
このサーキットは向かい風、追い風、横風がサーキットの至る場所で吹くから、動いている板の上でジャグリングをしているような感じだった。
予選では何よりも自信を持って走る事が大事だから、Q2でスピンしてしまった後は一旦深呼吸して心を落ち着かせて、メンタルをリセットしなきゃならなかった。バルテリが好タイムを連発していたから尚更ね。
Q3の出だしは良かった。1セット目のアタックはクリーンで良かったけど、2周目はもっと良かった。現場にいるみんなや、サーキット近郊のファクトリーで働いているみんなが、疲れ知らずに仕事に取り組み、僕らをステップアップさせてくれた事に感謝してるし、その一員であることを心から誇りに思う。
観客席にファンがいないレースはさぞ奇妙だろうね。彼らがいないのは本当に寂しいけど、家の中から応援してくれるだろうから、彼らのために素晴らしいショーを披露できる事を祈ってる。
バルデリ・ボッタス予選: 2位, FP3: 1位
2番手は残念だけど、実際のところはルイスがQ3で更にタイムを見出したって事であって、僕が彼を捕まえられなかったというだけの事だ。彼はポールポジションに値する本当にいい仕事をした。
セッションはとてもスムーズで、Q1とQ2では何度かクリーンラップを走る事ができた。それにマシンの感触もすごく良かったんだけど、Q3では低速コーナーに苦労してしまった。リアのスライド量が以前よりも増えてしまったんだ。
でも大事なのは明日だ。今週末の僕のロングランペースは本当に良いし、チャンスがあると信じている。まだ、あらゆる可能性が残されているから楽しみだよ。
2020年 F1イギリスグランプリ決勝レースは、日本時間8月2日(日)22時10分にスタート。1周5,891mのシルバーストン・サーキットを52周する事でチャンピオンシップを争う。