F2オーストリア︰ホンダ育成の角田裕毅がデビュー2戦目で初表彰台「勝てたレースだけに凄く悔しい」
2020 FIA-F2選手権第2戦オーストリアのレース1が7月11日にレッドブル・リンクで行われ、6番グリッドのロバート・シュバルツマン(プレマ)が逆転優勝を飾った。2位にはポールシッターの角田裕毅(カーリン)が続き、F2デビュー2戦目にして初表彰台を獲得した。佐藤万璃音(トライデント)は16位、松下信治(MPモータースポーツ)は17位という結果となった。
土曜の現地シュピールベルクは予報通り朝から激しい雨に見舞われ、F1のスケジュール変更により、F2のレースは50分遅れの現地17時35分にセーフティカー先導でスタートを迎えたが、5周を消化した後に赤旗が提示され全車ピットイン。天候の回復を待つ事となった。
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現地18時35分にセーフティカー先導で再開されると、4周のセーフティーカーラップを得てようやくスタートが切られた。ポールポジションの角田裕毅は、少しずつ後続との差を広げて首位をキープ。優勝に向けて順調に走行を続けたが、27周目にピットインした際にタイヤ交換作業に手間取りタイムロス。5番手にポジションを落とした。
その後はペースを上げて巻き返しを図り、29周目に2番手までポジションを挽回するもトップには届かず、2位でチェッカーフラッグを受けた。角田裕毅はレースを次のように振り返った。
「(F2で)初めての雨のレースでしたが、初めからペースはよく、タイヤマネージメントもうまくいって、後続との差もコントロールできました」
「レース中盤、そろそろタイヤもきつくなって、ピットインのタイミングかなとは思っていたのですが、無線が壊れていて指示が受け取れませんでした。ピットサインで確認しましたが、数周ピットインが遅れてしまいました。ピットインが遅れてしまったことと、作業に少し時間がかかったことでポジションを落としてしまいましたが、コースに戻ってからレース終盤にかけてタイヤマネージメントがうまくできなかったことが一番の反省です」
「無線が使えなかったこともあり、残り周回数を勘違いしてプッシュし過ぎて、最後までタイヤを保たせることができませんでした。ブレーキバランスをいじったりして何とか追い上げたのですが、トップの選手のタイヤマネージメントがうまく、追いつくことはできませんでした。勝てるレースだったのでとても悔しい気持ちですが、自分にとってもチームにとってもいいステップにはなったと思いますし、自信につながるレースになりました」