レッドブル・ホンダの完敗認めるフェルスタッペン「仮に3番手スタートでも5位止まりだった」
マックス・フェルスタッペンは、高速のジル・ビルヌーブ・サーキットではレッドブル・ホンダがフェラーリとメルセデスに完敗したと考えている。ピエール・ガスリー共々、70周のレースでRB15がフェラーリやメルセデスとバトルをするシーンは見られなかった。
予選での不運な赤旗のために、本来あるべき位置からレースをスタートすることが出来なかったが、それでもなおフェルスタッペンは、レッドブル・ホンダRB15のパフォーマンスを最後の一握りまで絞り出し、9番グリッドから5位入賞を果たした。
ケビン・マグヌッセンとカルロス・サインツに対するペナルティを受けて、フェルスタッペンのグリッドは2つ繰り上がり、9番手から巻き返しに挑んだ。硬めのハードタイヤで49周と第一スティントを引き伸ばし、その後はミディアムにチェンジ。2台のルノーをごぼう抜きにして5位でチェッカーフラッグを受けた。
「”エンジョイ”というのは的を得た表現じゃないかもね」とフェルスタッペン。「何て言ったら良いんだろう? コントロールされたドライブとでも言うのかな? 今日は5位以上でフィニッシュ出来る可能性はなかった。例え3番グリッドからスタートしていたとしても、5位止まりだったと思うし、5番手からスタートしても5番手だっただろうね」
この発言はチームメイトのピエール・ガスリーにとっては屈辱的だろう。ガスリーは「表彰台を狙う」と意気込み5番手からスタートするも、8周目というかなり早い段階でピットストップを行なった結果、第一スティントを引っ張ったランス・ストロールを抜きあぐねてしまい、ニコ・ヒュルケンベルグとフェルスタッペンにオーバーカットを許し、3ポジションダウンの8位でフィニッシュした。
「単純に今日は、先頭集団のクルマと戦えるだけのペースがなかっただけだ」とフェルスタッペン。「第一スティントを引っ張ったことで、トラフィックを上手くクリアする事ができたし、ピットアウトした後はすぐにルノーの2台を追い抜いた。その後は落ち着いて自分のレースに集中することができたけど、特に何かができような状況でもなく、クルマをガレージに持って帰るだけだった」