スタート直後のターン1に飛び込むF1マシン、2019年カナダGP決勝レースにて
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明暗分かれたトロロッソ・ホンダ「11位だけは絶対に嫌だった」とクビアト / F1カナダGP《決勝》

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9日(日)に行われたF1第7戦カナダGP決勝レースは、トロロッソ・ホンダにとって二人のドライバーの明暗が分かれる結果となった。

10番グリッドからスタートしたダニール・クビアトは、レース残り3周のターン1で、前走のカルロス・サインツ(Mclaren)を見事なオーバーテイクで交わし10位入賞。チームに貴重な1ポイントをもたらした。

一方、13番グリッドから挑んだアレックス・アルボンは、オープニングラップのターン1で2台に挟まれる形となりフロントウイングを破損。ピットストップせざるを得ず、大きくポジションを落とし、その後挽回を目指して走り続けたが、残り11周でリタイアを選択した。

フランツ・トスト代表はアルボンをリタイヤさせた理由について「パワーユニットのマイレージを温存するためだった」と説明した。

トロロッソ:F1カナダGP決勝を終えて

ダニール・クビアト決勝: 10位, グリッド: 10番手

最高のレースだった! ポイントを獲得できず11位でレースを終えるのは絶対に嫌だったんだ。今日入賞出来なかったら最悪だっただろうね。

レース終盤はカルロス(サインツ)と良いバトルができたよ。彼とのバトルは毎回、限界ギリギリの勝負だから楽しいんだ。上手くオーバーテイク出来て良い気分だ。

決勝ではクルマのポテンシャルをほぼ全て引き出せたし、レース展開にもすごく満足してる。この先のレースでも多くのポイントを取れるように、これからも全力を尽くすつもりだ。

アレックス・アルボン決勝: リタイヤ, グリッド: 13番手

厳しい一戦だった。スタート直後にフロントウイングにダメージを負った時点で、僕のレースはほとんど終わってしまった。もう少しブレーキを踏むタイミングを遅らせていれば、ペレスがイン側に入れて接触を避けられたかもしれないけど、もう起きてしまった事だ。

その後は正直なところ、あまりペースが良くなかったから、この点については原因を解明しなきゃならない。今週末は若干ロングランに苦戦していたから、その原因を見つけ理解しなきゃね。


70周で争われた決勝レースでは、ポールシッターのセバスチャン・ベッテルがトップチェッカーを受けたものの、5秒加算ペナルティによって2位に後退。ルイス・ハミルトンが勝利を飾った。

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