マクラーレン、PUトラブルで出鼻くじかれ走行時間をロス / F1モナコGP《初日》
マクラーレンのカルロス・サインツとランド・ノリスが、5月23日(金)に行われたF1第6戦モナコGP初日プラクティスを振り返った。午前のFP1ではタイムシート後方に沈んでいたが、路面温度が上がった午後は大きく改善。サインツが13番手、ノリスが12番手を刻んだ。
サインツは午前のセッション中に、ルノー製パワーユニットのERS=エネルギー回生システムにトラブルが発生。走行僅か4周という厳しい出だしを強いられた。これに伴いチームは今季2期目のES=エナジーストアを投入。パワーユニットコンポーネントを交換した。
12番手ノリスと10番手シャルル・ルクレールとのギャップは僅かに1000分の43秒。アクシデントに見舞われながらもクルマを改善させ、トップ10圏内を射程に捉えている。テクニカル・ディレクターを務めるジェームス・キーは「予選では100分の数差を争う接戦になるはずだ」と予想、更なる改善のために全力で作業に取り組むと誓った。
マクラーレン:F1モナコGP初日を終えて
カルロス・サインツFP1: 20位, FP2: 13位
いやあ、モナコでの初日としては明らかに理想的じゃなかったよ。誰だってFP1を全く走れない状況でモナコの週末をスタートさせたくはないからね。それでも、メカニックの皆が素晴らしい仕事をしてES(エナジーストア)を交換し、セッション終盤にコース上に送り出してくれた。1周だけだったけど、全体的な感触を確認する事ができた。
FP2は午前のセッションよりは良かったけど、ライバル連中と比べて30~40周ほど走行距離が足りていないし、クルマの方も改善しなきゃならない部分がある。走行時間を失ったとは言え、モナコでは徐々にスピードを上げていく事が重要だから、焦らず冷静に対処しなきゃね。改善の余地はあるし、何よりも大切なのは予選だから、これから頑張るよ。
ランド・ノリスFP1: 15位, FP2: 12位
全体としては悪い一日じゃなかったけど、かといって完璧とは言えず若干チグハクしたセッションになってしまった。タイヤをロックアップさせてしまったために、FP1では計画していたプログラムをやり終える事が出来なかった。まあ、それでも時間を最大限に活かして何度か空力のテストは出来たけど。
セッションの合間に取り組んだ成果が功を奏して、FP2ではかなり改善させる事が出来たから、その点については満足してる。でも、中団グループのトップに立つためにはまだまだ改善が必要だし、やるべき仕事が山積みだよ。
初日をトップで締め括ったのはメルセデスのルイス・ハミルトン。2番手にはバルテリ・ボッタスが続き、6戦連続1-2フィニッシュに向けて盤石な仕上がりをみせた。
F1モナコグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間5月25日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってモンテカルロ市街地コースで開催される。