メルセデス圧倒、レッドブル・ホンダと跳馬寄せ付けず / F1モナコGP《FP2》結果とダイジェスト
グランプリ初日を迎えたモンテカルロ市街地コース。2019年F1第6戦モナコGP金曜2回目のフリー走行が5月23日(木)に行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが1分11秒118を記録。フラットスポットによる振動の影響があったにもかかわらず、2番手につけたバルテリ・ボッタスを100分の8秒差で退け、初日2回のセッションを独占した。
コンマ7秒と大きく遅れ、3番手にはフェラーリのセバスチャン・ベッテルが続いたが、僚友シャルル・ルクレールは10番手。シルバーアローの2台が異次元の速さでライバルチームを圧倒した。
ベッテルの後ろにはホンダエンジン勢が3台連続で並んだ。4番手にはレッドブルのピエール・ガスリー、5番手にはトロロッソの新人アレックス・アルボン、そして6番手にはレッドブルのマックス・フェルスタッペン。シニアチームに割って入る速さを示し、チームメイトのダニール・クビアトにコンマ5秒差をつけたアルボンにパドックが沸いた。
90分間のセッションは、メルセデス勢のアタックラップ合戦の様相を呈した。ハミルトンがトップタイムを100分の3秒更新すると、その直後にボッタスが100分の4秒といった具合に。一発だけでなくロングランペースも強力で、両者はいずれもミディアムで平均1分14秒後半を刻んだ。
午前は薄暗い雲に覆われていたものの、午後のモンテカルロ上空には青空が顔を出した。気温こそ変化はないものの暖かな日差しがアスファルトを温め、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温20℃、路面35℃のドライコンディションでスタートした。
午前のFP1で2番手につけたフェルスタッペンは、セッション序盤に10周を走った後ガレージイン。デブリがエアボックス内に入り込んでしまったため、ラジエーターが破損。水漏れ修理のために、メカニック達が懸命に修復作業に取り組んだ。
コースに復帰したのはセッション終了20分前。殆どのクルマがコース上でロングランを行っていたためトラフィックが酷く、ロングランはおろか、真っ当な予選シミュレーションすら行えないままにチェッカーが振られた。
ルノーは最初のプラクティスで有望な速さを示したものの、路面温度が上昇した午後は低迷。最も柔らかいコンパウンドを履いてのショートランで、ニコ・ヒュルケンベルグが16番手、ダニエル・リカルドが17番手と後方に沈んだ。モナコはオーバーテイクが難しく予選ポジションが何よりも重要視される。中一日でペースを見つけ出す事が出来るだろうか?
ルノーとは対象的に、マクラーレンは挽回。ランド・ノリスが12番手、カルロス・サインツが13番手タイムを記録し、トップ10圏内を射程に捉えた。
ミッドフィールド争いはFP1同様、スペック2エンジンを投入したハースとアルファロメオ勢が席巻。本家フェラーリのルクレールを10番手に抑え、3台がトップ10に入れ込むスピードを刻んだ。
モナコグランプリは通例通り金曜休みを挟んで、3回目のフリー走行が日本時間5月25日(土)19時から、公式予選が同22時からモンテカルロ市街地コースで開催される。
2019年F1第6戦モナコGPフリー走行2(FP2)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:11.118 | 40 | |
2 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:11.199 | +0.081 | 47 |
3 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:11.881 | +0.763 | 41 |
4 | 10 | ガスリー | レッドブル | 1:11.938 | +0.820 | 38 |
5 | 23 | アルボン | トロロッソ | 1:12.031 | +0.913 | 50 |
6 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:12.052 | +0.934 | 17 |
7 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:12.174 | +1.056 | 53 |
8 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:12.239 | +1.121 | 50 |
9 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 1:12.342 | +1.224 | 50 |
10 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:12.350 | +1.232 | 41 |
11 | 8 | グロージャン | ハース | 1:12.392 | +1.274 | 50 |
12 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:12.393 | +1.275 | 26 |
13 | 55 | サインツ | マクラーレン | 1:12.419 | +1.301 | 46 |
14 | 26 | クビアト | トロロッソ | 1:12.577 | +1.459 | 38 |
15 | 11 | ペレス | レーシングポイント | 1:12.752 | +1.634 | 43 |
16 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:12.872 | +1.754 | 48 |
17 | 3 | リカルド | ルノー | 1:12.888 | +1.770 | 52 |
18 | 18 | ストロール | レーシングポイント | 1:14.558 | +3.440 | 39 |
19 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:15.052 | +3.934 | 36 |
20 | 88 | クビサ | ウィリアムズ | 1:15.146 | +4.028 | 44 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 20℃ |
路面温度 | 35℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1モナコGP |
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セッション種別 | フリー走行2 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | モンテカルロ市街地コース |
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設立 | 1929年 |
全長 | 3340m |
コーナー数 | 18 |
周回方向 | 時計回り |