メルセデス、異次元の速さ示すも「タイヤの熱入れに課題がある」F1モナコGP《初日》
メルセデスAMGのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスが、5月23日(金)に行われたF1第6戦モナコGP初日プラクティスを振り返った。ハミルトンは2回目のプラクティスでトップタイムを連取。ボッタスはハミルトンから100分の8秒遅れの2番手で初日を締め括った。
ロングホイールベースのディスアドバンテージなど微塵も感じさせず、マックス・フェルスタッペンの予想通り、W10は週末の優勝候補に名乗りを上げた。3番手セバスチャン・ベッテル(Ferrari)とのギャップは0.763秒。途方もないギャップを築いた。
にも関わらず、チーフレースエンジニアを務めるアンドリュー・ジョブリンは「最も懸念しているのは、ソフトタイヤを1周目に作動させられるかどうかだ」と語り、路面温度の状況によらず、1ラップ目にソフトコンパウンドから最大限のパフォーマンスを引き出しきれていない、と主張した。
メルセデス:F1モナコGP初日を終えて
ルイス・ハミルトンFP1: 1位, FP2: 1位
モナコでは、ドライバーであれば誰もがみな、自分の能力を最大限に発揮できるクルマで走りたいと願うものだと思う。僕はこのチームを心から誇りに思っているし、この週末にポジティブな成果を上げたいと思ってる。
セッションの合間やッション中に何度かマシンを微調整した結果、かなり満足できるセットアップに仕上げる事ができた。
モナコに来る度に、毎年クルマのスピードが上がっているのを感じるよ。特に壁の近くを駆け抜ける時はね。ターン12に対してはものすごい速度でアプローチするから、気付くと目の前に壁があるような状態だ。カジノへ向かう丘のところもそうだね。恐ろしいくらいの緊張感だし、全力で集中しなきゃならない。
バルデリ・ボッタスFP1: 3位, FP2: 2位
去年まではクルマがたまにドライブしづらい時があったんだけど、今日は本当に乗りやすかったし、挙動もよくて本当に楽しかった。モナコでは限界ギリギリまで攻めなきゃならないから、自信をもってクルマをプッシュ出来たのは今後に向けて良い兆候だよ。
正しい方向に向かって進んでいくためにも、ここで一度セットアップを微調整しなきゃね。週末の出だしは良かったけど、僕らがいるのはモナコだ。何が起きても不思議じゃない。
初日をトップで締め括ったのはメルセデスのルイス・ハミルトン。2番手にはバルテリ・ボッタスが続き、6戦連続1-2フィニッシュに向けて盤石な仕上がりをみせた。
F1モナコグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間5月25日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってモンテカルロ市街地コースで開催される。