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ニキ・ラウダ、ウィーン総合病院を退院。体調は良好、数週間のリハビリを経てF1現場復帰へ
オーストリア・ウィーン総合病院で肺移植手術を受け治療に専念していたニキ・ラウダが10月24日、約3ヶ月間の入院生活に別れを告げ無事に退院した。ラウダは今後数週間に渡りリハビリ訓練を受け、仕事へのカムバックを目指す。
3度のF1ワールドチャンピオンである69歳のニキ・ラウダは、スペインのイビサに滞在中、酷い咳に苦しみ自家用機でウイーンまで飛びそのまま入院。8月2日に移植手術が行われ無事に成功したものの、1ヶ月近くに渡り集中治療室での治療を余儀なくされた。
ニキ・ラウダはフェラーリ在籍時の1976年、ニュルブルクリンクで開催されたF1ドイツGP決勝レースでクラッシュ。発火した樹脂製のボディーの有毒ガスによって肺を損傷しているが、今回の移植とは無関係だとされる。
ウィーン総合病院の発表によれば、ニキ・ラウダの様態は良好であるとの事。25日木曜に担当医師から詳しい状況が公表される予定となっており、一刻も早い現場復帰が望まれる。
ニキ・ラウダは2012年からメルセデスAMG非常勤取締役を務めており、グランプリ開催に合わせて毎回現地入りしていたが、9月以降のイベントには姿を見せておらず治療に専念していた。同チーム所属のルイス・ハミルトンは5度目のドライバータイトル獲得に王手をかけており、ラウダは病室で先日のF1アメリカGPを観戦していた。