「現時点でのトロロッソ・ホンダのライバルはF.インディアとウィリアムズ」とピエール・ガスリー
第二戦バーレーンGPを前に、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、現時点でのライバルはフォース・インディアやウィリアムズであるとの認識を示した。両チームはいずれも、開幕オーストラリアGPをポイント圏外で終えている。
予選では全20台中最後尾の20位、決勝ではエンジントラブルでリタイヤというこれ以上ない最低のリザルトに終わったピエール・ガスリー。相方のブレンドン・ハートレーはチェッカーフラッグを受けたものの、完走15台中最下位の15位。トロロッソ・ホンダの開幕戦はライバルチームに完敗という形で幕を下ろした。
失意の内にメルボルンを後にしたガスリーは「僕らはウィリアムズやフォース・インディアと戦っている」と述べ、トロロッソ・ホンダが置かれた現在のポジションに言及。開幕前バルセロナテストからのライバル勢の改善を認め「彼らは良い仕事をした」と現実を直視した。
シーズン前公式テストでのトロロッソ・ホンダは終始安定したパフォーマンスを示し、中団勢の中でも上位を争うポジションを度々記録。あわよくばポイントが狙える位置にいるかに思われたが、初陣となったアルバート・パーク・サーキットでのレースでは一転。リザルトだけを見れば断トツの最下位という厳しい船出となった。
ハートレーは、チームは”攻めの姿勢”の開発計画を立てており、シーズンを通して大幅な改善をみせる可能性があると主張、ポジティブな姿勢を見せている。だが、それはライバルチームも同じ。ガスリーがライバル視するフォース・インディア勢の真の実力は、次戦バーレーンGPで初めて明らかとなる。
「マシン開発は常に行われている」フォースインディアのCOOを務めるオットマー・サフナウアーはチームの状況を次のように説明した。「バーレンに向けて新型のフロントウイングを用意しており、メルボルンで投入されたアップグレードはこれによって完成する。テストの時のマシンとは異なるスペックのマシンであり、現在この新しいクルマを学習している最中だ」
フォース・インディアのマシン「VJM11」は、アルバート・パークでほとんど新車とも言えるほどに大きな変貌を遂げていた。だが、それは未完の状態であり、バーレーンGPで投入されるフロントウイングを以て初めて完成する。