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F1を頂点とするヒエラルキーが完成「FIA F3インターナショナル選手権」の創設が正式決定

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FIA国際自動車連盟は3月9日、ジュネーブで開催された世界モータースポーツ評議会において、新しいモータースポーツシリーズ「FIA F3インターナショナル選手権」の創設を承認し、そのプロモーターをフォーミュラ1グループが担う事を発表した。

この新しい選手権の参戦車両に関しては、FIAとF1が共同でシャシー、エンジン、タイヤの各サプライヤーを1社ずつ採択する権限を持つ。最大30台のエントリーを受け入れ、選手権争いは9ないしは10のイベントから構成、各イベント毎に2レースが行われる。

車両には厳しい安全基準が設けられる。シャシーやコックピット周りの強度はF1と同等レベルにまで高められ、コックピット保護装置”ハロ”も導入される。コスト抑制のために一般的なコンポーネントの使用を義務付けるほか、テストやトラックサイドの人員、電子機器やセンサーの使用が制限される。

イギリス、ドイツ、日本等、現在のF3シリーズは各国のモータースポーツ統括団体(ASN)によって運営されているが、F1を頂点とするヒエラルキー構造を完成させるべく、F1がプロモーターを務める形で新たなF3選手権がこれに組み込まれる事となった。

F3インターナショナルは、最近発表されたF3地域選手権の上に位置づけられ、FIA F4との間を取り持つ形となる。トップドライバーを夢見る若者達は、FIAが認定するF4、F3地域選手権、F3インターナショナル、F2を駆け上がり世界最高峰のフォーミュラカー選手権F1を目指す事になる。

F3地域選手権は今年アメリカとアジアの2つ地域で開催され、19年以降さらに増加する見通し。当該選手権の運営を希望するASNは、FIAが定めるレギュレーションとコストガイドラインを遵守する事を条件として、FIA公認のサプライヤーから自由にこれを選ぶ事が許可される。

かつてフェラーリのチーム代表を務め、現在、FIAシングルシーター委員会を束ねるステファノ・ドメニカリは、将来のスタードライバー候補のレースを見れるという点において、F1ファンにとっても大きな利点があると述べた。F2とF3はF1のサポートレースを担う事が発表されている。