ブルーフラッグ
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ブルーフラッグ / 青旗

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ブルーフラッグ(英:blue flag)とは、後方からレース先頭周回を走行中のマシンが接近している事を知らせる青色の旗のことを指す。「青旗」とも呼ばれる。

ブルーフラッグを振られたマシンは自身を周回遅れにしようとしている後方車両のために進路を譲らなければならない

最近のF1ルールでは、周回遅れのマシンとのギャップが1.2秒以内となった場合に提示される。ブルーフラッグが振られたドライバーは3区間以内に進路を譲らなくてはならならず、無視するとペナルティの対象となる。

カモーン!!!ブルーフラッグ!!

コンマ数秒の先頭争いをしているドライバーにとっては、如何にタイムロスなく周回遅れを追い抜いていくかが大きく順位を左右する。

そのためレース中にはオフィシャルに対し「速くブルーフラッグを出せ!」と怒りを露わにしたり、ブルーフラッグが提示されているにも関わらずなかなか道を譲らないドライバーに抗議する場面が頻繁に登場する。

そんなドライバーの筆頭は4度のF1王者セバスチャン・ベッテルだ。「Come On! Blue Flag!!」と連呼する彼の声が無線で鳴り響くことは珍しいことではない。

グティエレス騒動で変更された青旗ルール

2016年シーズンにハースのエステバン・グティエレスがブルーフラッグを遵守しない場面が相次ぎ、ブルーフラッグの運用方法見直しを求める声が上がった。

ブルーフラッグに関する2016年シーズン開幕当時のレギュレーションは以下のように曖昧だった。

  • ラップしようとするクルマに追いつかれた場合は前に行かせる事
  • 譲ろうとしないマシンにはブルーフラッグを提示する

批判の声を受けFIAはルールを見直すことを決定。シーズン中に改定を行った。

改定後のブルーフラッグ提示までの流れは以下だ。事前警告が発動されるのと、ドライバーに対して道を譲る旨の指示を出すようチーム側に義務付けたところがポイントだ。

  1. 後方マシンとの差が3秒以内に達するとオフィシャルが警告を発動
  2. 警告を受けチームはドライバーに道を譲るよう指示
  3. ブルーフラッグ提示

史上最悪のブルーフラッグ無視

ロマン・グロージャン(ハース)は2018年第15戦F1シンガポールGPで、ブルーフラッグが提示されたものの再三に渡って無視。その結果、5秒ペナルティとスーパーライセンスに付帯するペナルティポイント2点が科される事となり、レース出場停止処分に王手をかけた。

被害者はポイントリーダーのルイス・ハミルトン。ポールから隊列をリードしてきたハミルトンがグロージャンをラップダウンしようと後ろに付くも、セルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ)と14番手を争っていたグロージャンはこれを無視した。

前を塞がれたハミルトンは2番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の急接近を許す事となり、35周目に5.065秒あったタイム差は37周目に1.967秒にまで減少。追い抜かれる寸前までギャップが縮まった。

F1レースディレクターとして1997年から長年に渡ってレースを管理監督してきたチャーリー・ホワイティングは、今回の件は21年のキャリアの中で「史上最悪のブルーフラッグ無視」だと一刀両断。大きな波紋を呼んだ。