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ブラック&ホワイトフラッグ / 黒白旗
ブラック&ホワイトフラッグ(Black and white flag)、黒白旗とは、スポーツマンシップにもとる行為をした車両・ドライバーに対して振られる信号旗の事で、国際自動車連盟(FIA)管轄下のレースにおいて使用されている。
あくまでも「警告」の意味合いで振られるため、黒白旗の提示によって即時何らかのペナルティが科せられるという事はない。
近年のF1においては主にトラックリミット違反の際に振られる事が多く、黒白旗が振られてなお当該行為が継続される場合、一件がスチュワードに報告され、罰則を科すか否かが判断される。
長年に渡ってFIAレースディレクターを務めてきた故チャーリー・ホワイティングは”スポーツ精神に反する行為”に対して、黒白旗を振るのではなく無線を通してチームに直接勧告する形を好んでいた。
一方、ホワイティングの後任のマイケル・マシは、黒白旗はサッカーにおけるイエローカードのような存在であるとして積極的に使用していく事を明言。ホワイティングの時代に黒白旗が振られる事は殆どなかったが、マシ体制となった2019年以降は頻繁に提示されている。
なおレギュレーションでは、60cm✕80cm以上の白旗にパントンBlackCで着色する事が義務付けられている。パントンBlackCは真っ黒ではなく、やや茶色味がかった色だ。