トロ・ロッソ
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スクーデリア・トロ・ロッソ

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チームデータ

チーム名 スクーデリア・トロ・ロッソ
国籍 イタリア
本拠地 ファエンツァ
参戦初年度 2006年
WEBサイト www.scuderiatororosso.com
SNS instagram

スクーデリア・トロ・ロッソ、レッドブルがミナルディを買収して設立したF1コンストラクター。イタリア・ファエンツァに本拠地を置く。Toro Rossoはイタリア語で”赤い雄牛”を意味し、単に”レッドブル”をイタリア語に訳しただけで特に深い意味はない。

チーム代表は、元レーシングドライバーのフランツ・トスト(オーストリア)。2012年より技術責任者を務めたジェームス・キーは限られた予算で競争力のあるマシンを開発。トロ・ロッソの中堅の雄としての立場を確立させた。

2020年シーズンより「スクーデリア・アルファタウリ」へとチーム名を変更した事に伴い、トロロッソは2019年末を以て14年に渡る歴史に終止符を打った。理由は明らかにされていない。

最終年となった2019年は、ホンダ製F1パワーユニットを搭載して挑んだ2年目。2度の表彰台(ドイツGPでのダニール・クビアトの3位、ブラジルGPでのピエール・ガスリーの2位)という快挙と共に、コンストラクターズ選手権でチーム史上最高得点となる85点を稼ぎ出して、史上最高位タイとなる6位を獲得。巨額資本を投じて参戦するワークスのルノーに対して6ポイントに迫る大活躍だった。

フランツ・トストは華々しい結果を残したラストシーズンを振り返り「トロロッソ史上最も成功したシーズンになった」と語っている。

設立の経緯

設立当初はレッドブルの設計・製造するマシン、つまりレッドブルのマシンと全く同じクルマの供給を受け、トロ・ロッソ側はレースに専念する予定であったが、コンコルド協定にはマシン売買を禁止する条項が定められており、これに目をつけたスパイカーによって提訴されてしまう。結果2010年以降は自社でマシンの製造開発を行っている。

ローコストで2チーム目を所有する事が目的で設立されたものの、自社開発を余儀なくされた事でレーシングチームではなく「コンストラクター」となり、トロ・ロッソは多額のコストを投じて急遽人員と設備の確保に奔走する事となった。これ以降、マテシッツは度々トロ・ロッソ売却の意思を示している。

レッドブルとの関係

レッドブルのオーナーであるディートリヒ・マテシッツが全ての株式を所有。レッドブル・レーシングの2ndチームとして2005年に設立され、翌2006年からF1に参戦した。

レッドブル若手ドライバー育成プログラムのドライバーを実戦で鍛え上げるのが役割。同チームにて経験を積み才能が認められれば、本家レッドブル・レーシングへ昇格させるシステムが取られている。これまでに、4度のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルや、史上最年少F1ドライバーとなったマックス・フェルスタッペンと言った実力ある若手を輩出してきた。

Toro Rosso photo
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